少女漫画 ページ20
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次の日の夜は、ひとりで過ごした。
平気だって思ってたけど、玲於くんの洗濯物を畳んでいたら、ちょっと悲しくなってきて
我慢できなくて、ラインする。
[ もう家帰った？ ]
気付いたらすぐ返事をくれる玲於くん
なかなか返ってこないってことは、まだ仕事中なのかな。
朝早かったのに、こんな遅くまで？
こんなハードスケジュールなのに、なんで身体壊さないんだろ。すごいな
…いっそ風邪でもひいてくれたら、ずっと一緒にいられるのに
とか、思ったりして。
洗濯物を畳み終え、ひとりでゲームをする。
オンライン状況見たけど、もちろん玲於くんはオフライン
ひとりじゃつまんないなあ
このゲームだって、わたしの方が強いんだよ。
玲於くんを待ってる間に、強くなっちゃった。
ぼおっとゲームして、もう寝ようかなあって思い始めた頃
そういえば今日新しい漫画買ったんだって思い出し、書店の袋を鞄から取り出す。
一冊は、ずっと新巻を待ってたお気に入りの漫画。
もう一冊は、たまには女の子らしいのも読んでみようかなって思って買った、桃色の恋っていう ありきたりな少女漫画。
表紙からもう甘々だけど、最後まで読み切れるかなあ。
なんて、ただの好奇心
玲於くんに見つかったらバカにされそう、読み終わったら隠しとこっと
ホットミルク飲みながら、読み進めること15分
めちゃくちゃ気になるところで一巻が終わり、次巻の予告、ちょっと載ってたけど
なんと、チサとケイトがちゅーしてるの！
なんで！？
軽くパニック
少女漫画なんて読んだの初めてだったけど
こんなに面白いものなのかって、頭を抱えた。
どうしよう、続きが読みたい。
ちらって時計見たら、23時45分
…駅前の中古本屋さん、確か0時まで開いてたような。
我慢できず、ガウン羽織って部屋を出た。
すっぴんだからマスクもして
いそげいそげって小走りで本屋さんに向かい、まだ電気がついてることに安心して、歩調を緩める。
チェーン店だけど、小さな店舗
入ろうと思ったら、なんと、自動ドアが開かず そのままぶつかってしまった。
なんで！ってびっくりな気持ちと、おでこ痛！って気持ちと
なにより恥ずかしいので頭真っ白
いてて…なんておでこさすってたら
店内にいた制服着た店員さんが、走ってこっちに来てくれた。
自動ドアの鍵開けて、わたしの顔覗き込んで
「すみません！大丈夫でしたか？」
見上げたそのひと
綺麗な顔してて、余計に恥ずかしくなる。
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Tatsumi(プロフ) - 初めまして！ただいま、初恋一目惚れして、きなこさんの作品を読ませていただいています。こんなにしっくりくる玲於くんは初めてで、主人公ちゃんのキャラも好きで、今やきなこさんの作品や人間性に惚れ込んでいます。沢山の素敵な作品をありがとうございます！ (2020年3月27日 10時) (
レス) id: ec055f32e6 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - きなこさんのお話全部読んでます！！パスワードかかってるやつ昔読んだのですがまた読みたいので良ければパスワード教えて欲しいです！ (2019年10月6日 12時) (レス) id: 5014defe8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - まってました！きなこさん！おかえりなさい！！！楽しみにしてます！ (2019年10月2日 7時) (レス) id: b214cb1e69 (このIDを非表示/違反報告)
ChuRa(プロフ) - ハイスピード大歓迎です！きなこさんの書かれる佐野玲於くんが大好きです。更新楽しみにお待ちしております。 (2019年9月26日 12時) (レス) id: 6da9a38d0b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりこ - 待ちきれないので毎日更新してください！！！！ (2019年9月26日 1時) (レス) id: cb039e5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月13日 21時
