亜嵐くん ページ16
玲於side
玲於「いやだからさ、なんかこう、嫌じゃん。ちっちゃい時から知ってた子が、悪い男にひっかかんの。」
亜嵐「うんまあ分かるけど。」
玲於「それに俺は、あいつの両親に言われてんの、間違いを犯すなって。でもさ、それってつまり、娘のこと大事に思ってるってことでしょ。」
亜嵐「そうだね。」
玲於「つーことはさ、やっぱこう、俺だけじゃないじゃん、男って。あの杉野くんもさ、もしかしたらAのこと狙ってるかもしんない。」
亜嵐「うん。」
玲於「てことはさ、杉野くんがAに悪いこと吹き込んだら、それってつまり、あいつの両親が悲しむってことでしょ。娘が、ほら、そんな扱いされて。」
亜嵐「うん。」
玲於「だから、俺はそれを止める役割があると思ってんの。自分に。偶然さ、俺んちに居候することになっただけだけど、でも、やっぱ俺が守ってやんなきゃみたいな思いはそりゃあるじゃん。」
亜嵐「うん、分かったからとりあえずジョッキ置こうか。笑」
杉野くんの視察を終えた後
Aにバレる前に退散し、ふたりで居酒屋へ
かれこれ2時間
さすがに酔いが回ってきて、饒舌になる俺
亜嵐くん、うんうんってちゃんと聞いてくれる
さすがリーダー
亜嵐「まあ分かるよ、Aちゃん？だっけ。なんか心配だよね。あのフワフワした感じ。」
玲於「ねえ、でしょ？やっぱそうでしょ。あいつさ、春に田舎から出てきたばっかで、ほんと怖いんだよ。むしろよく今まで一人暮らしなんてできてたなって。」
亜嵐「へえ、そうなんだ。じゃあ逆に良かったじゃん、玲於んちに居候することになって。」
玲於「…まあね。でも、あいつが外で何してるかなんて分かんねえし、この先さ、バイト帰りのあいつのこと、ちゃんと帰ってこれるかなって心配しなきゃなんないかと思うと…」
亜嵐「心配事が増える。笑」
玲於「それ、ほんと。めんどくせーよ、もう。変な男に引っかかったらどうしよって。」
亜嵐「やっぱそこ？笑 じゃあさ、玲於が紹介すれば？信用できるちゃんとした男。」
そんな亜嵐くんからの提案
思わず顔を上げた
玲於「…俺が紹介する？」
亜嵐「うん。Aちゃんが悪い男にひっかかるのが嫌なんでしょ。」
玲於「うん。」
亜嵐「じゃあ良い男を紹介してあげればいいじゃん。そしたらAちゃんは健全な恋愛ができるよ。」
得意げな顔した亜嵐くん
…確かにそれなら安心だ
．
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夕凪(プロフ) - まだ、酔っ払いまでですが本当に面白くて今からキュンキュンしてて、心臓が足りません！笑笑 (2018年6月18日 12時) (
レス) id: 6e9a42278c (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - きなこさんの小説ほんとに好きで読ませもらってます！！臣くんのやつも読みましたがほんとにドキドキして面白かったです！臣くんの小説違うバージョンも作って欲しいです！これからも頑張ってください！ (2017年12月29日 20時) (レス) id: bde81dd030 (このIDを非表示/違反報告)
kotone(プロフ) - 私、きなこさんが書くお話がすごく好きなんです！更新、楽しみにしてます(*^^*) (2017年12月21日 23時) (レス) id: 8703134089 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 楽しさと面白さの中に悲しさも入っているてんこ盛りの作品ですね！(上からでごめんなさい…)読んでいてとっても楽しいです！これからも頑張ってください！ (2017年12月21日 23時) (レス) id: b0b93090e0 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - すっごく面白いお話です！どんどん更新してください！お願いします!!主人公が玲於くんを待つところとか、すごく切なくてだんだん泣けてきちゃいました！ (2017年12月21日 22時) (レス) id: c8678f2ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2017年12月5日 22時
