番外編�ァ掴太�君との過去 ページ35
〜貴女side〜
あれは、小学校3年生のある寒い日…なわけがない7月の夏の暑い日だった←
幼馴染で、となりの家の和成君が引っ越すことになった
その時の私には、『引っ越す』という単語は、『永遠の別れ』を意味していた
___約6年前の7月___和成君の引っ越しの報告_
高「Aちゃん…オレ、岩手に引っ越すコトになったんだ。」
貴「…和成君、私の“きのこの山中”食べたでしょ？」
高「しばらく、こっちには来れないんだ…」
貴「和成君、はくじょーしなさい…」
高「ごめんなさい…食べました」
貴「えっ…引っ越すの？」
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こんな感じの噛み合わない会話なんて、日常茶飯事←
この後、別れる事が辛かった私は、
泣きじゃくって和成君を困らせた
.
.
なーんて可愛いエピソードは無く……
___約6年前の8月___和成君のお見送り______
貴「じゃ、バイバーイ」
高「軽すぎだろwww」
貴「…私の“きのこの山中”、いつか絶対返してね絶対」
高「へいへいwww……あ、そうだ」
貴「なんだい高尾君。」←
高「Aちゃん、暇になったら九九を唱えると良いよ」
貴「なぜだい高尾君。」←
高「ん〜…絶対いいコトあるからさ！」
貴「ふーん」
高「じゃあ、オレもう行くから…元気でな！」
貴「……う、ん…」
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この後、めちゃくちゃ泣いた
和成君の見えない所で
やはり、幼馴染が居なくなるというのは心に応えた
.
.
です！←
こっちは本当だから！←
.
.
.
ま、この後の私は、和成君の言いつけを守って、
暇になったら九九を唱えた
↓
周りに変な子だと思われた
↓
友達が減った
↓
挙げ句の果てに九九を間違えて覚えていた
という負のスパイラルにハマってしまった
マジ和成君許さん
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作者名：早咲サクラ | 作成日時：2014年5月16日 17時
