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ゆらゆらと赤紫色のワイングラスに入ったワインが揺れた。
そのワインがどこか俺達の心情を映し出しているようで癪だった。
｢うらたんって、いつからそんなになったんでしたっけl
｢あ？何のことだよ｣
堕天したの、と言えば気まずそうに深碧の瞳を横に流した。
言いたくないのは分かりきっていることだが、それでも尚、もう一度確かめたくて聞いていたのだ。
｢………居なくなってから。…アイツが居なくなってからだよ。知ってる癖に聞くな｣
今までその話をして来なかったせいか、皆一様に黙り込んでしまった。
何年も、何百年も前の話なのに、その傷跡は一生治ることを知らないまま。
その時から俺達の間では時が止まったままここまで来ていた。
元よりうらたんは美しい、と言う言葉では足りないぐらいに美しい天使だった。
天使の中で一番と言っても過言ではない、寧ろ足りないぐらいの美しさで、それに伴うほどの強さを持っていた。
大天使であった彼は天使界の長で、自ら堕落の道を選んだのだ。
天使全ての長であったが、天使の中での長と言うだけであり、それより上の神には叶わなかった。
｢俺が神とか言う馬鹿な上層部の一部に逆らったから、だから、だから堕天したんだよ｣
｢聞いて悪かったですね。もう二度と聞きませんわ｣
｢別に気にしてねぇし。つかそもそも今は神なんていねぇけどな。アイツらも相当昔に人間界に追放されてそのまま死んでんだよバカみてぇな話だ｣
｢そんなバカから生み出されたかもしれない化け物がここに三人居ますけどねぇ｣
｢はぁ！？俺はちゃうわ！俺元々人間やないし！しかも賢者！賢い！｣
｢俺も人間やないわ！｣
｢まぁ俺らも創造神に作り出されたんでしょうけど。そんな昔の事覚えてへんわ｣
聞く奴が聞いたら何をふざけた事を、と笑い飛ばされるかもしれないが、俺達四人はそれ程の力を持っているし、神に直接作り出されたであろう存在なのだ。
神が天界と人間界を、そして動物を、アダムとイブを創りあげた。
それに近い存在である天使も同様に作り出され、そんな天使に反抗するべく、悪魔が誕生し、創造神が悪魔共に天界を汚されては困ると魔界を創りあげた。
後にそんな人間界と、魔界と、天界の均衡を図るために『身代わり』と呼ばれる特別な血を引く人間が創りだされたのだ。
｢…ほんま魔界って面倒ですわ｣
溜め息を吐き、赤いワインを喉へと流し込んだ。
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ぴの(プロフ) - いやぁーー！！好きですぅぅぅ(泣)正体不明、天才歌い手シリーズの方も、いつも楽しく読ませていただいています！最新、無理しなくていいですが、密かに待ってます！！ (2019年7月14日 15時) (
レス) id: c64bb1fc21 (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - とにかく最高すぎて好きです！！！！！ (2019年3月8日 3時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - うらたさんとセンラさんがかっこよすぎて過呼吸になりかけましたごちそうさまです！！！フワリと大きな袖で包まれるって…！！！！ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞもう呼吸止まった瞬間でしたよええ！！！最高すぎて評価10押したのに既に投票していますって出るんですよ！！！？！ (2019年3月8日 3時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - 口にする辺りあh((( 流石だなってなったし志麻さん何気に夢主ちゃんのこと、あの、怖がるだろ的なこと言っててｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞってなったしいやもうほんと好きすぎて好きすぎてヤバいです(語彙力低下)続き楽しみにしてますごちそうさまです (2019年1月25日 4時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
トーストぱん(プロフ) - ｱﾞｱﾞｱﾞ好きですさかたんが走り回って夢主ちゃん探しに行ってそれ止めようとセンラさん追いかけてその後志麻さん怒ってうらたさんが思ったことハッキリ言う構図が…もう…あの、机に手をめっちゃバンバンするくらい悶えましたごちそうさまですそんでさかたん禁句を (2019年1月25日 4時) (レス) id: 2929f04cfc (このIDを非表示/違反報告)
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