( 57 )飼ってる犬に…。 ページ9
A「わり!!遅れた!!」
学校まで全力疾走。
監督に「お前が寝坊とは珍しいな」と言われて笑うしかなかった。
田中に謝ると全然大丈夫だと。
寝坊してバタバタしていたから資料を部屋に置いてきてしまった。
やらかしたなぁと思いながらミニゲームのデータを取っていく。
最初準備できなかった分、存分働かなければと休憩に入るとテキパキと仕事をする。
黄瀬「あの、A先輩」
A「なんだ?」
黄瀬「中村先輩の電話から聞こえて…
笠松先輩の声…」
黄瀬からそう言われたが何か問題でもあったかと考える。
黄瀬「あと先輩……首の後ろ…」
思わず反射で首の後ろを押さえる。
いやいやいやいや、まずいだろ。
明らかに寝坊なのに幸男との会話。
んで、黄瀬の言う首の後ろ。多分、痕。
田中はニヤニヤと口元を抑えてこちらを向いている。
A「やっ、…まぁ昨日は親が居なくてな。
幼馴染の家に泊まりに行っただけであって…
これは飼ってる犬に…」
顔に熱が集まるのを感じる。
「沙野ん家って犬居ないよね」という田中に足元にあったボールを投げる。
黄瀬「俺ちょっと萎えてるっス」
中村「良かったな沙野」
A「一応女子にそんなことを言うなぁっ!!!」
黄瀬と中村の後頭部に一蹴りずつお見舞いさせていただいた。
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作者名:神無月 | 作成日時:2019年9月23日 20時