( 56 )寝坊。 ページ8
部屋に響く聞き慣れた電子音。
A「…っ携帯…」
枕元に置いているはずの携帯を探ろうとしたが携帯が見つからない。
どこだと起き上がろうとしたら全く起き上がれなかった。
原因、幸男。
後ろから抱きつかれている状態で、その幸男は気持ちよさそうに寝ている。
あぁ、そうか。昨日…
私が着ている服は幸男のTシャツらしい。
おかげで幸男が半裸である、普通に寒そう。
A「ん、…幸男の匂いがする…」
若干萌え袖になるTシャツ。
これが彼シャツかとクラスの女子が騒いでいたことがよく分かる。
笠松「なに恥ずいことやってんの」
A「…っうわあ!!」
いつの間に起きてやがったこいつ。
すると私の腕をぐっと引っ張って幸男の中にすっぽり収まる私。
冬の朝は寒く、部屋もひんやり。
先程まで居た布団の中は温もりで暖かく眠くなってくる。
笠松「今日土曜日だろ」
A「あぁ、そうか…」
そして私らは2度寝した。
.
.
鳴り響く電話。
A「…もしもし」
中村『寝坊?』
A「…は?」
寝惚けた頭で今日何かあったっけと考える。
A「…っっ部活!!!」
中村『忘れてたのか』
幸男の言葉に今日は休みかと安心して2度寝したが何も安心出来なかった。
A「っちょ、幸男離せ!!
私部活あったの忘れてたんだよ!」
と寝惚け気味の幸男を引っ剥がしてバタバタと準備した。
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作者名:神無月 | 作成日時:2019年9月23日 20時