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( 51 )娘をよろしくお願いします。 ページ3

A「ん゛〜…」



ついに明日がバレンタイン。
私は頭を悩ませていた。



A「どれを持っていこう…」



目の前にあるのはクッキーやガトーショコラ、マドレーヌなど多くの種類のお菓子が置かれている。
全部作った。

今思うと幸男って何が好きなんだとなり、作ったら多くなってしまった。



母「なになに、そんなに考えてどうしたの」

A「母さん、これどうしよう」

母「あら、珍しいね。
いつもバレンタインは市販のものじゃない、
まさか…彼氏!?」



…やっべ。
母さんに言ってなかった…

付き合ってもう3、4ヶ月は経っているとはいえ、デートとかもなかったからすっかり。



母「本当に彼氏なの!?
相手誰なの!!」

父「!?Aに彼氏か!?
怠けてるやつだったら許さないからな!!」



あーあ。父さんも参戦し始めた。
過保護か。

両親そっちのけで「まぁ、全部あげるか」と思い、ラッピング済のものを紙袋に入れる。

「娘を嫁にやりたくない!」と嘆いている父さんはもう終わってるかもしれない。
女っ子は大体嫁に行くのがオチだろ、なんて思いながら簡易的なラッピングのものを父さんに投げつける。



父「いつも市販なのに…!!」

母「あら良かったね」



手作りで喜ぶ父さん。
母さんも父さんに作ってあげればいいのに。



母「んで、誰なの?」

A「まだ諦めてなかったか」

母「そりゃAの恋人だもの。
気になるわ」



はぁ、とため息ひとつ着いて私は幸男の家がある方向へ指を差した。



母/父「「??」」

A「…3、4ヵ月前から笠松幸男くんとお付き合いを始めました」



シーンとなる家の中。



母「ええぇぇええ!?」

父「はぁぁあああ!?」



両親の叫び声が響く。
すると何を始めるかと思えば、幸男の家の方向に2人して向いて、頭を下げた。



母/父「「娘をよろしくお願いしますっ!!」」

A「馬鹿やめろ!!!」

( 52 )大量のお菓子。→←( 50 )無糖のコーヒー。



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設定タグ:黒子のバスケ , 笠松幸男 , 海常   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:神無月 | 作成日時:2019年9月23日 20時

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