( 2 )夢の国。__番外編 ページ15
モデルがモデルとは思えないくらいげっそりしている。
実はあの後、1回だけと言っておきながら数ヶ所回ったのだ。
"ここ"は1回だけ。これは違うだろ?と適当に言って。
A「悪かったって」
少ししょんぼりしながら謝ると頭をわしゃわしゃとやってくる幸男。
「Aが楽しいなら構わねぇよ」と。
すると黄瀬がお昼ご飯を食べようと提案してきた。
時計を確認すると既に13時。
食べ歩きしていたとはいえ、私はともかく、運動部3人がよくここまで持ったなと感心する。
レストランに来て、メニューに悩む私達。
夢の国なんて滅多に来ないものだからどれを食べようか悩むところ。
A「幸男は何で悩んでんの」
笠松「これと、これ」
A「じゃあそれ分けねえ?」
笠松「お前はいいのか?」
A「全部で悩んでるからな」
2つまでは絞り込めていた幸男。
私は優柔不断がちょっとあるせいか、絞り込めすら出来ていなかったので、幸男の悩んでいる2つを頼んで2人で食べる事にした。
笠松「ん、これうま」
A「食わせろ」
なんだかんだ昼食も済み、食べたあとだから腹慣らしながら行くかと話していたら、由孝が黄瀬の首根っこ掴んで言った。
森山「じゃあ俺ら別行動するから2人で楽しめよ」
黄瀬「っえぇ〜!!なんでっスかぁ〜!」
森山「馬鹿、まじで1日中邪魔してどうするんだよ」
大丈夫なのか、と聞いたが大丈夫大丈夫と返ってきたので、これからは由孝と黄瀬とは別行動で幸男とデートだ。
笠松「ん」
A「なに」
笠松「手ぇ出せよ。
午前中繋げなかったしよ」
A「恥ずかしいな」
そう言うと無言でパシッと私の手を取り、前に歩く幸男。
男らしいなぁと眺めながら私達は夢の国の軽くお散歩することにした。
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作者名:神無月 | 作成日時:2019年9月23日 20時