( 1 )夢の国。__番外編 ページ14
A「夢の国に来たのによ…
何でお前らいんだよ!!」
黄瀬「えぇ、だって俺一緒に行く人いねぇっスもん」
夢の国に入って早々思ったこと。
バスケ部の試合もある程度落ち着き、大学入試も卒業式も終え、やっと暇になったかなと思い、幸男と夢の国に来た。
夢の国のペアチケは文化祭で貰ったものだ。
それが何故か黄瀬と由孝が居る。
理由を聞いたら、黄瀬も夢の国のペアチケを貰っているが、行く相手が居ないのだそう。
だから、由孝も連れて来たという。
A「ま、いいけどさ。
取り敢えず、絶叫系。行こうか…!!」
黄瀬/笠松「「え゛っ…」」
幸男と黄瀬が苦い顔をする。
幸男は絶叫系が見た目のわりに苦手なのは昔から知っていたが、黄瀬もそうらしい。
いや、黄瀬はまんま苦手そうだな。
A「あ〜でも、別に苦手ならいいぞ??
黄瀬と幸男は別な場所で私と由孝で楽しんでくるから」
笠松「いや…っ、大事、だ」
超絶目を泳がせている幸男。
1回だけとお願いして最後に急降下するアトラクションに来た。
実際乗ってみると最初は愉快な音楽でのんびりと進んでいく。
笠松「あれ、絶叫系とはいえ、そこまででも無いなここ」
黄瀬「なっ、先輩なに言ってんスか!?」
A「実はそうでもないんだよ」
なんて言って安心させておく。
そう、最後の方が多分メンタルに来る。
じわじわと上り詰める坂、そして数十分振りの空を見たあとは急降下。
黄瀬「うわっ、見えてきた…もう終わりっス…」
笠松「…っな、なぁA。あの先見えねぇんだけど…」
A「えぇ?なんだろうな?」
急降下になった瞬間、隣と後ろから物凄い悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。
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作者名:神無月 | 作成日時:2019年9月23日 20時