( 59 )寄せ書き。 ページ11
黄瀬「う゛えぇせんぱぁぁい」
早川「おえ!頑張りますかあぁぁあ゛あ゛」
笠松「なんで新主将とエースが大泣きしてんだ!!」
卒業式が終わり、バスケ部で集まる中庭。
そこには大泣きする早川や黄瀬、他にも涙ぐんでる部員がいる。
早川に「今じゃねぇの?」と声掛けすると部員が一斉に寄せ書きされたボールを持つ。
早川「っ先輩達とバスケ出来てよかったです!!!
あいがとうございました!!!」
「「ありがとうございました!!」」
と、それぞれの先輩への寄せ書きボールを手渡す。
これは部活が終わった後にみんなでちまちま書いていき、全員分作ったものだ。
いやぁ、ボール買うの大変だったなぁと。
"「なんて書こう…悩む」"
"「寄せ書きなのに文章長くなりそうでやべー」"
"「本当、お世話になったなぁ」"
皆一人ひとり思いの込めた寄せ書き。
先輩達も後輩の貰い泣きかなんなのか、もうボロボロ泣き始めている。
言うて私も貰い泣きしそう。
森山「俺、泣くつもりなかったんだけどなぁ…っ」
小堀「…っ」
笠松「っありがとな、お前ら…」
その後は先輩後輩でお別れ話。
笑ってくれて私は十分役目を果たせているかなぁと自己満足していた。
笠松「ちょっと誰だこの寄せ書き」
森山「どれどれ、
"先輩とマネージャー応援してます"
だって」
A「っちょ、何書いてんだ!!」
ったく、寄せ書きに書くことかよ。と考えていると由孝が「今なんじゃないのか?」と幸男に言っている。
笠松「A」
私の名前を呼ぶ幸男は、ブレザーのポケットから何かを取り出した。
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作者名:神無月 | 作成日時:2019年9月23日 20時