( 50 )無糖のコーヒー。 ページ2
翌日。
部活が終わり、自主練の時間が始まる。
黄瀬「A先輩ー!
バレンタインもうすぐじゃないっスか!」
A「そうだな」
黄瀬「俺、先輩から欲しいんスけど!」
A「そんな事言ってねぇで自主練しろ」
「義理でもいいっスからぁ」と泣き真似する黄瀬。
今度チロルチョコ買って投げてやろう。
義理だ、義理。
生憎、私は本命の方をきちんと作らなくてはならないからな。
黄瀬を適当にあしらって、私は選手のデータをとっていく。
…あぁ、あいつ今足やったな。
A「田中」
田中「はいはーい。誰ですか〜」
A「九嶋が足やったと思う」
田中「了解〜」
寒いからな。
いくら運動しているとはいえ、2月だ。
普通に寒い。
かく言う私もセーター着てるがその上にパーカーを羽織っている。
監督「どうだ?」
A「どうって言われても…
新1年は今やって来るわけじゃないですし。
でもレギュラーとしての候補はここらへんですかね」
と候補の名前を丸つけていく。
頼りにしてるぞ、と監督から言われ缶コーヒーをクリップボードの上に乗せてきた。
A「ありがとうございます監督。
でもこれ間違えて買いましたよね。
無糖のコーヒー飲めないですもんね」
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作者名:神無月 | 作成日時:2019年9月23日 20時