お調子者２号【宮地清志】

( 6 )英語。__英文修正 ページ7

時計は19時を回る。
私は体育館の端で自主練をチラチラと見ながら本を読んでいた。

自主練をしているのは緑間くんと和成、そして宮地さん。

よくこんな時間までやるなぁと思う。

私は和成待ちだ。
母から「帰りは暗いと危ないから和成と帰ってきてね」と電話があったからだ。

恐らく毎日自主練しているのだろう。
毎日この時間まで付き合うのかぁと大変と思う。

でも逆に家で勉強したり読書するより、静かな体育館でボールをつく音やゴールに入る音が聞こえるのは何だか心地が良い。

私は引き続き本を読んでいると視界が暗くなる。



宮地「何読んでんの」

A「本です」

宮地「いやそれは見ればわかるけど」



手元の本を取られる。
「今いいところなんだから！」と取り返そうとするが高身長め、まじで届かない。



宮地「って英語かよ」

A「面白いですよ〜。
ま、宮地さんに読めるか分からないですけど」

宮地「えっと、"クリスタはその場に跪き、王の前で"…」

A「っちょ、読めるんですか！？
まだそこ読んでないんですけど！？！？」



意外にもあっさり読まれて少し悔しい。
ニヤリと笑う宮地さんに英語で話しかけるとやはり普通に返ってくる。



A「please give it back! I want to read the rest of the book.
(返してください！その本の続きが読みたいんです)」

宮地「あー、If you can reach here.
(ここまで手が届くならな)」



くそっ、宮地さんは頭が良かったか。

すると何してんすかと和成と緑間くんがやってくる。



A「Kazunari! I hate this guy!!
(和成！私こいつ嫌い！！)」

高尾「いや俺英語わかんねーし！」

緑間「…Calm down. Miyaji`s face is scary.
(落ち着け。宮地さんの顔が怖いのだよ)」

A「Oh, really scary.
(あぁ、ほんとに怖…)」

高尾「誰か俺に訳して」

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