お調子者２号【宮地清志】

( 2 )くっそ頭良い。 ページ3

あれから色々休み時間に質問攻めを喰らったけど、大分落ち着き今はお昼。

和成は緑髪の、曰く緑間くんとご飯を食べるそうなので今日だけお邪魔する。

だけどその前に、



高尾「あれA、昼は？」

A「実はご飯も財布も忘れちゃった」



そう言うとしゃーねーなぁと鞄から菓子パンを取り出し投げてくる和成。



高尾「俺の部活後の飯だけど、やるよそれ」

A「まっじ？ごめんね〜っ！！」

高尾「貸し1つな〜ｗｗ」

A「えぇ」



ま、有難く貰うよ。と近くの椅子を借りて菓子パンを食べ始めると何かを思い出したように私に話しかけてきた。



高尾「そういやまじでいつ帰ってきたんだよ」

A「ん〜、一週間前くらいかな」

高尾「はぁ？その間どこに居たんだよ」

A「英会話の先生んとこ」



驚かせたくてね、とウインクして返すとデコピンを喰らう。



緑間「気になったのだが高尾」

A/高尾「「ん？」」

緑間「……何故妹の方はアメリカに留学していて、お前は留学していないのだよ」



あぁ〜、確かにその疑問に辿り着くのは当たり前か。

双子の片方アメリカで留学だもんね。
普通だったら同時に行ったりするけど、



A「とりま、私の事はAでいいよ」

緑間「あぁ」



じゃないとこんがらがるしねぇ。



高尾「んー、ここが違うんだよ」



と和成が頭を指さして言う。



高尾「こいつ、くっそ頭良いんだわ」

A「久しぶりに褒められたわ」

高尾「気持ち悪いくらいにな」

A「まって褒められてない」

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