お調子者２号【宮地清志】

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大坪「そういや」



そう話を始める大坪さんに私達は耳を傾ける。



大坪「もうすぐ実力テストがあるが、成績は大丈夫か」

宮地/A「「余裕 /です」」

大坪「宮地はそうだろうな、Aもそういや成績良いのか。

…高尾は？」

高尾「いっ、いや俺平気っすよ！！
……化学以外」



目を逸らして小声で言う和成。
中学の時も理科苦手だったよなぁ、なんて思いながら食べ進める。



宮地「赤点1つでもあったら補習だろうが轢くぞ！」

大坪「まぁ宮地。苦手っていうだけで赤点ほどはないだろう、中間いくつだった？」

高尾「…34」



私達が通う秀徳高校の赤点ラインは40点未満。
つまり、赤点である。

宮地さんにこめかみをぐりぐりやられている和成、とても痛そう。

これはテストまで勉強漬けコース。
勉強を好いていない和成にとっては普通に辛いだろう。

真ちゃんは分からないけれど、私は比較的勉強は好きな方なのでマシである。

まぁ、頭は悪くはないけど。


そこで私はこの間監督が呟いていたことを思い出した。



A「…そういや監督が、赤点あったら練習試合だろうと出場させないとか言ってたような〜」

高尾「え゛っ！？」



どうするかと話になり、結論は勉強会をすることになった。

私ら双子の家で。



高尾「絶対丸一日勉強漬けじゃあん…。
俺死んじゃう、」

宮地「そんくれーじゃ死なねぇから安心しろ」

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