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烏野と青葉城西の試合が始まった。



滝ノ上電気の滝ノ上さんと嶋田マートの嶋田さんと田中のお姉さんが応援に来てくれた。




やっちゃんと5人で必死で声を出した。




何度も立ちはだかる壁に向かう選手に何もできない、見る側のもどかしさ。なんもできん無力さをかき消すように応援して




烏野はフルセットの末勝利を収めた。




喜びを噛み締めながら、みんながダウンするうちに可能な限り荷物を片付ける。







「なあ、お前Aだろ?」






後ろから男の人の声が聞こえ、振り返る。
少なくとも宮城で私を下の名前で呼ぶ男子は2人しかおらん。





「太一〜〜!!」


中学3年の時の唯一の友達、川西太一。

去年のIH予選と春高予選は互いに姿を認識はしていたけど話しかけることはできんかった。



「なんや、めっちゃ久々な感じするっ!」

「さっきもメールしてたじゃん。」

「いやでも!やっぱ会うんはちゃうって!」

「はいはい。」



私を軽くあしらいながらも少し口元が緩んでいる太一は相変わらず可愛い。


「髪の毛、染めたままなんだね。」


地毛の方が好きなのに、って言うて私の伸びた髪の毛を触る太一。

私の黒髪は地毛やなく染めとる。元は金に近いぐらいの茶髪。色素薄いんよな。せやから瞳の色やって金に近いぐらいの茶色やし、眉毛もそんな感じの色。


「知らんかった?太一の家の美容室で染めてもらったのに。」

「母さんから聞いて知ってたけど、あの金に近いぐらいの茶髪好きだったから。」

「なんや嬉しいこと言うてくれるやん。」

「それになんか…」

「?」

「あの2人が理由なんだろ?なんかやだ。」

「…太一が褒めてくれたから全部終わったら戻すわ。」


そう言うと太一は口元を手で覆って私から目を逸らした。なんやなんで逸らされた。


「川西。時間だぞ…Aもか。2人は知り合いか?」

「若利くんさっきぶり。太一は中3の時の友達。」

「そうか。白鳥沢に来る気にでもなったか?」

「なっとらんわしばくぞ。」

「牛島さんにしばくとか言えるのAだけだよなぁ…」


この天然超バレー馬鹿の相手をするんは疲れる。


「…太一、若利くん。はよせな私のことを敵視する若利くんセコムが来る」

あ、若利くんセコムはもちろん白布賢二郎ね。

「え、あ、うん。それはめんどい困る。じゃあな。」


去っていく若利くんと太一を見守ってから私もみんなの所に戻った。

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zero(プロフ) - スガさんのこうしの漢字、誤字ってます (2021年8月1日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - 千花さん» コメントありがとうございます!スガさんもいいですねえ…あの人も夢主を支える(過激派)ですからねえ… (2020年12月6日 6時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - 落ちは菅原さんがいいです! (2020年12月6日 4時) (レス) id: 3f06c5551a (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - ライムさん» リプありがとうございます!夢主支え続ける系川西太一、絶対いいと思って書いてみたら予想以上にハマり役でした…ありがとうございます! (2020年12月5日 20時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - オチできたら川西くんが良いです〜。ここまで夢主ちゃんを支えてきてくれたんだから報われてほしぃ..... (2020年12月5日 20時) (レス) id: 9da108d461 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パン田くん | 作成日時:2018年5月19日 22時

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