【ハイキュー!!】女神を追いかけて来ました。【逆ハー】

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ついに春高予選当日。私はこの日のために色々と準備をしてきた。





まず応援する筒みたいなやつ。


私の人3人分ぐらいの大音量がさらに大きくなって聞こえてくれる便利な筒。




万が一足りんようになったときのためのスポドリの粉。

もし誰かが粉全部間違えて捨てもても大丈夫なように用意した。(普通はありえんけど)





そんで1番大切なもの。









そう、心の準備。




たとえ烏野側で応援するのが私だけだとしても大声を出すという心の準備。









たとえ新山女子とすれ違っても恐れないための心の準備。









たとえ昔からの知り合いに声をかけられても怖いのを我慢して走って逃げるための心の準備。









そして私は仙台市体育館に降り立った。







「よし、行くぞ！」




「「おおう！！！」」






みんな気合十分で、力に満ちとる。







私は二階席からの応援とサポートやからすぐ二階席に走って荷物を置く場所取りをする。








いつもの通路脇はまだ空いてた。








持ってきた荷物を一通り置いて一息つく。








みんながやってきて、アップに向かう準備をしている。

清水さんと谷っちゃんがアップの手伝いに回ったので私は急いでスポドリを作りに行く。








「急がなやばいいいいい」







1人で言いながら高速でスポドリを振る。









「おい。」






聞き覚えのある声がした。

本来なら走って逃げるつもりやったけど、作業中やから諦めて無視する。







「おい、A」







ついに肩を掴まれた。

こいつはほんまに相変わらずパワーがゴリラ。

私もムキになってそいつの手首を思いっきり力を込めて握りながら振り返った。







「なに、若利くん」







190センチ近い体躯の牛島若利が、四捨五入して170センチの私を見下ろしていた。








「なぜ白鳥沢に来なかった。」




力を込めた腕を降ろし、作業に戻る。





「清水さんが烏野やったから烏野におる。ほれだけや。」



「お前は選択を誤った。」




「ええ加減うるさいなあ。いくら若利くんでも私怒るで？」






こうなるからめんどい。会う度に言われる。






「本当のことを言ったまでだ。本来ならお前は__」






いつもやったら怒るってゆうたら止めるのに今日は止まらん若利くん







「やめって言よるねん。やめろや。」






そう言って睨むと、若利くんは去っていった。







「選択や、もっと前に間違えとる。」

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