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これには流石に驚いたので、思わず両親に連絡してしまった。
曰く、候補に夢ノ咲学院があったので、できればそこにスタジエールに行けるように頼んだそうだ。
神楽坂での私の事情を知っている仙左衛門さんは気を利かせて、その頼みを了承してくれたようで。
有難いような、そうでもないような。
個人的には、夢ノ咲にスタジエールに来れたことは嬉しい。どうせまた、芸能について色々学べるように両親が融通してくれているはずだから。
それについては、嬉しいことしかないのだが。
地味に特別扱いされすぎているような気がして、少し引っかかってしまう気持ちもある。
でもまぁ、それももう今更な話なので、今回は割り切って、しっかりとスタジエール生として頑張ろうと思う。
あくまでもこれは遠月の学習であって、夢ノ咲で学ぶことはただのついででしかない。
前回来た時とはそこがはっきりと違うので、今、本当にしなければいけないことを履き違えないようにしよう、と改めて決意をして夢ノ咲学院の校門をくぐった。
.
『はず、なんだけどなぁ…』
「ん?どうしたの、かっぐー」
そんな呟きをこぼして、ため息をつく。
そんな私の目の前には、ニコニコとこちらに笑顔を向ける明星くん。
うん、わかるよ、その笑顔に悪気がないことくらい。
だけどさ、
『いや、急に引っ張って来られたら誰でもため息つきたくなるでしょ。』
そう言って、2度目のため息を隠すことなく吐き出す。
依然として変わりのない明星くんと、わたわたと申し訳なさそうな遊木くん。そして、相変わらずのクールな表情で明星くんを咎める飛鷹くん。
トリスタ真緒くんいないとダメじゃん。
「あ、A。やっぱりここにいた。」
『真緒くん!』
まさに救世主。
扉から顔を出したのは、私が今求めていた衣更真緒くんだった。
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水愛(プロフ) - R!Nさん» コメントありがとうございます!これからも頑張っていくので、よろしくお願いします! (2019年10月22日 7時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
R!N(プロフ) - とても面白いです!頑張ってください! (2019年10月21日 23時) (レス) id: 5067a2983b (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - チョコ味噌スープさん» ありがとうございます!コメントもらえてすごく嬉しいです。これからも頑張っていくので、よろしくお願いします! (2019年10月19日 23時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味噌スープ - 初感想頂きました!!頑張ってください!応援してまぁす! (2019年10月19日 22時) (レス) id: 956f84dad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水愛 | 作成日時:2019年8月13日 16時