11皿 ページ11
ある意味ヒヤヒヤした初日の課題を終わらせて、やっと本館へと戻る。
お風呂にでも入ってゆっくりしようかな、って思ってたんだけど。
「彼らの夕食を完成させた者から自由時間とする。」
「これを各自50食分作ってもらう。」
...
..
.
『あーあ、流石は遠月の地獄の宿泊研修だね。』
「無駄口叩いてないで早く済ませなさい。」
『はーい。』
せっかくお風呂に入れると思っていたのに、それが後回しになって私の気分はガタ落ち。
今はもう面倒くさいの一心で、早く済ませてしまおうと、無心で手を動かしている。
周りの子たちは人が多いところで邪魔し合いながら料理しているが、私とえりなの近くには誰も寄ってこないため悠々と料理をしていくことができる。
「A、終わったから先お風呂行っとくわ。」
『了解、私はもうちょいかかるかも。終わったらすぐ行くね。』
やっぱりえりなは誰よりも早く50食分を完成させ、1番に調理場を離れて行った。
私が調理が終わったのは、例の幸平くんと同じくらいだったらしく、調理場を出る時にばったり出くわしてしまった。
『あ、』「、え？」
『え、あっと、幸平くん、だよね？早いね、もう終わったんだ。』
あ"ーー、やらかした、何で声かけちゃったんだろ。いやでも、めっちゃ目合っちゃったし、それでスルーする方が失礼だよね、うん。
「あぁ、まぁな。お前も早ぇんだな！終わったんだろ？」
『うん。あ、急にごめんね、私、神楽坂A。よろしく。』
「おう！俺、幸平創真な、よろしく！」
なんか、えりなが嫌いって言ってたのわかる気がするなぁ。
でも、私から、というか普通の人からしたら、ただひたすらにいいやつじゃん。
流れで一緒に歩いているけど、特に嫌な感じはしないし。
「あー、俺この後どうしようかなぁ。丸井の部屋行っても1人だしなぁ。」
『あれ、お風呂入らないの？』
「あ！そうか、今なら大浴場貸切か！」
『そうそう、私は大浴場のために頑張って早く終わらせたくらいだしね。』
「じゃあ俺浴衣とか取ってくる！あ、よかったら神楽坂も丸井の部屋来いよ、1203号室な！」
『はーい、じゃあ私もお風呂終わったらお邪魔しようかな。』
じゃあ行ってくる！と元気よく走り出した幸平くんだったけど、すぐそこの角を曲がる時にお風呂上がりのえりなと衝突。
あーあ、それはやばい。
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水愛(プロフ) - Ｒ!Ｎさん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします！ (2019年10月22日 7時) (
レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ!Ｎ(プロフ) - とても面白いです！頑張ってください！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: 5067a2983b (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - チョコ味噌スープさん» ありがとうございます！コメントもらえてすごく嬉しいです。これからも頑張っていくので、よろしくお願いします！ (2019年10月19日 23時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味噌スープ - 初感想頂きました！！頑張ってください！応援してまぁす！ (2019年10月19日 22時) (レス) id: 956f84dad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水愛 | 作成日時：2019年8月13日 16時
