第30話 身内(2) ページ10
ススス
「うわっ、なんかいっぱいいるんだけど…」
全「ん?」
自己紹介を終え、雑談に興じていると突然襖が開き、聞いたことのない声が聞こえる
否、この中で影山だけは聞いたことがあるだろう
影「…お前、
時月と呼ばれた、180cmをゆうに超える身長を持った、“半裸の男”は、影山を見ると少し目を見開き、直様気怠そうな表情をする
時「…あれ、影山さんっすよね?何でここにいるんすか?」
皐「あ、
時「はぁ?マジかったるいんだけど…」
そう言いながら、時月は背後から現れた悠鬼の持っている長机を受け取り、部屋に入る
柚「あ、
時「は?なんでわざわざ家に?」
柚「バカな兄さんが全員を招待した」
時「マジかよ…、サイっアク…」
柚「コラッ、そんなこと言わない!ごめんなさい皆さん、こいつだいぶ捻くれ者で…、あ、これは時月静夜、北一2年の
悪態をつきながらも、時月は浅く会釈をする
悠鬼たち3人に時月が加わり、4人で長机を大広間に入れ、勉強会を始める
天「ねえねえ悠鬼く〜ん、この家って普段は柚くんと静くんの2人だけなの〜?」
皐「いえ、あと2人、俺らの従兄弟がいますよ、あと時々東京にいる母さんの方のじいちゃんが顔出しにきます、この家も、そのじいちゃんので、生活費もじいちゃん持ちです」
3年生たちの机で、悠鬼が定期テストや入試のポイントなどを教えていると、天童からそんな質問が来た
菅「え、じゃあ実際は中学生4人で住んでるってこと?こんなだだっ広い屋敷に?」
皐「えぇ、まあそうなるっすね、4人が学校行っている間は家政婦さんが洗濯とかしてくれますが、食事や休日の家事は4人でこなしているみたいっすよ」
山「マジかよ?!じゃあ4人とも家事万能なんだな…」
皐「あぁ、そう言うわけじゃなくって…、ぶっちゃけ柚鬼は台所に立たせません、立たせられません、理由は聞かないでください」
山「な、なんか悪りぃ…」
3年生と混じってそんな会話をしていると…
ガラガラッ
「うわぁ?!何この靴の量?!誰が誰呼んだの?!?!」
と、戸惑う声が、玄関の方から聞こえてきた
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点O - めちゃくちゃ面白いです!オリジナルキャラの性格とか名前好きです!ストーリーや設定ももちのろん好きです!更新頑張ってください! (2020年5月29日 3時) (レス) id: 0f610149d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜並木 | 作成日時:2020年5月14日 1時