バレーの“鬼”と呼ばれる少年２【HQ】【男主】 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:28,077 hit

第30話　身内(1) ページ9

柚「すご～い！白鳥沢と烏野のバレー部の人たちがうちに来るとは思ってもみませんでした！あ、俺は悠鬼の弟の柚鬼(ゆずき)って言います！北川第一3年のL(リベロ)です！」

長い廊下を進みながら、そんな自己紹介をされる高校生たち

向かうのは大広間だそうだ

柚「あ、俺は皆さんのこと知ってるんで、自己紹介とかは大丈夫ですよ～」

大「さすが皐月川の弟だな、しっかりしている」

山「中3ってことは受験生だな、志望校ってもう決めてんのか？」

柚「いえ、今のところは…、でも高校でもバレーを続けようとは思ってますよ～」

菅「北一って、もしかしなくても影山の後輩か？」

柚「はい！飛さん、今更ですがお久しぶりです！」

影「おう、柚くんは相変わらずだな」

烏野「柚くん？！？！」

影山からは発せられないようなあだ名に、烏野の面々は驚きを隠せずにいた

柚「はい、柚くんです！皆さんも是非、そう呼んでください！よろしくお願いします！」

天「ブッハ！面白いネ～柚くんw」

牛「わかった、よろしく頼む、柚くん」

全-柚.牛(牛島さん？！？！？！)

牛島の天然ぶりにも、烏野メンバーだけでなく白鳥沢メンバーまで驚き、皆は目を丸くしてしまった

ススス

皐「はい、ここが大広間です、今机出すので、学年ごとにまとまっててください、その方がお互い教え合いやすいでしょうし」

廊下を進み、漸く辿り着いた大広間

そこは、烏野の体育館の約半分ほどの大きさの畳の部屋だった

二箇所に襖のレールらしきものがあるため、部屋を三等分に区切ることができるであろう

皆は部屋に入り、指示通り学年ごとに集まる

悠鬼は皆を部屋に入れると、柚鬼・弥生と共に来た道を戻って行った

全「…………」

共通の知り合いがいなくなったからか、広い部屋は静寂に包まれた

それを最初に破ったものは、天童であった

天「ねえねえ、俺ら4人のこと知らないから、最初は自己紹介しない？」

そう言って、烏野3年の澤村・菅原・東峯・清水に声をかける

澤「そ、それもそうだな、じゃあまず俺から、俺は澤村大地、烏野の主将で、ポジションはWS(ウィングスパイカー)だ」

澤村の自己紹介が部屋全体に広がり、皆の緊張が緩んだためか、1，2年もそれぞれで自己紹介を始めた