バレーの“鬼”と呼ばれる少年２【HQ】【男主】

第35話　キズアト(1) ページ21

烏野「お邪魔しましたー！！」

皐「はーい、もう遅いので、気をつけて帰ってくださいね」

夕食を食べ終え、烏野は撤収して行った


悠鬼は、烏野を見送ると大部屋に戻る

そこでは、白鳥沢が入浴の準備をしていた

天「おっふろ〜、おっふろ〜！ねえねえ悠鬼〜、ほんとに全員で入れるの〜？」

皐「うっす、余裕っすよ」

山「すげ〜な！どんだけ広いんだよ！」

そんな会話をしながら、風呂に向かった


天「ひろ〜い！」

五「スッゲー！」

浴場に入ると、大袈裟とも言えるぐらいの反応を示す２人

皐「大袈裟っすよw」

大「お前たち、ちゃんと体洗ってから入りなさいね」

瀬「天童、はしゃぐな！」


川「皐月川くん、君の家は銭湯かな？」

皐「いえ、ただの屋敷です、じいさんが金持ちなもんで」

はしゃぐ男子高校生達の声が響く

全員体を洗ったら、湯船に入った、のはいいのだが、でかい図体の男達が１０人も入っているにも関わらず、湯船には十分すぎるくらいスペースが余っている

山「いや、何度も言うけどやっぱスッゲーよ悠鬼」

瀬「風呂掃除ってどうしてるんだ？」

弥「デッキブラシでゴシゴシですよ！」

川「銭湯かな？」


天「がっおぉ！」

バッシャーン

天堂が突如、謎の鳴き声を発しながら、悠鬼に飛びつく

その勢いが強かったため、ものすごい量の水しぶきが飛んだ

皐「うわっ！…ちょちょ、天童先輩！急に飛びついてこないでください！」

天「悠鬼くん肌スベッスベ！思った以上に筋肉ついてるネ！細マッチョなんだ〜」

皐「(聞けよ！？)ちょま、まじで意味不なんすけど…セクハラっすか？」

瀬「おい天童！悠鬼に抱きついてんじゃねー！ずるいぞ！(悠鬼が困ってるだろ！)」

白「そうですよ、抜け駆けなんてずるいですよ…(後輩に迷惑かけてどうするんですか…？)」

皐「あれ？！すっごいデジャブ！」

天「え〜、羨ましいの？じゃあ2人もくっつきにこればいいじゃんか〜」

瀬.白「はあぁあ？！」


皐「ていうか…こんな傷だらけの体のなにがいいんすか？」

未だくっついている天童や、その天童を羨ましいと言っている瀬見と白布に対して悠鬼は聞く

たしかに、悠鬼の体には、切り傷や打撲後のような傷が多数見られる

瀬「何言ってるんだよ！傷なんか関係ねえよ！」

白「そうですよ！それに傷があっても悠鬼さんの魅力を損なう理由にはなりませんもん！」

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