その手【吉良吉影】 ページ4
「お前....重いんだよな、もう別れよーぜ」
ドラマとかで聞いたことある台詞だ。
大好きだった彼。
すごく優しかった。
けど、その優しさに漬け込んで....仕事の愚痴ばっか言って泣きついた自分が悪いんだ。
そう思いながら、枕を濡らして眠りについた。
「君....明日から来なくていいから」
ドラマとかで聞いたことある台詞だ。
大好きだった仕事。
やりがいがあって楽しかった。
昨日のコトもあって泥のように眠ったせい。
何回目か忘れたけど、また遅刻した。
私はきっと....もうダメだ。
会社帰り、駅のホームでぼっーとする。
あぁ....新快速で電車が通る。
このホームにはとまらないな....。
そんなことを考えながら、1歩ずつ前へ進む。
電車が来る音がする。
『さよなら、杜王町』
「おい、」
ぐいっと手を引っ張られる。
低い声。
頬を電車が起こす風がそっとなぞる。
「お前に死なれると電車が遅れて私の帰る時間が遅れるんだよ」
っ、なんだこの人は、
軽快なメロディーが鳴り響く。
次の電車が来る。
快速電車だ。この電車はホームにとまる。
「それにしても....なかなか綺麗な手をしてるじゃあ無いか」
微笑んだ貴方。
ぞくりと背筋が凍る。
「....それじゃあ」
彼は電車に乗る。
その手を思わずとってしまった。
『貴方....名前は？』
「私の名前....そんなものを言っている暇は無い、お前も乗るんだろ？電車に」
また、ぐいっと手を引っ張られる。
....この手、私を絶望から引っ張りあげてくれる。
プシュー。と、ドアが閉まる。
「私の名前は吉良吉影だよ、A」
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鶩(プロフ) - 悠希さん» わぁ！ありがとうございます！！自分でも気に入っている所なので嬉しいです^^ (2019年3月19日 0時) (
レス) id: 22c497b882 (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - ジャイロのお話可愛い！夢主ちゃんと声が揃っていたのが凄く好きです！ (2019年3月18日 18時) (レス) id: 9776279a40 (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - 鶩さん» いえ！大丈夫です (2019年3月18日 15時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
鶩(プロフ) - わぁい！ありがとうございます！！！書くのとっても楽しかったです！！！！ (2019年3月18日 14時) (レス) id: 22c497b882 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀の子(プロフ) - 遅くにコメント失礼します！待ってましたああん！学パロ、ポップでとっても可愛かったです！ (2019年3月18日 3時) (レス) id: 6656794f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶩 | 作成日時：2019年3月3日 10時
