。+°11memories°+。ver.番外編7 (ページ8)

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242ページ真夏ページ8

*バレンタイン事件*

真夏が雷門を出て、海王へ向かった後のお話。

ｰｰ

とりあえず、まずはサッカー部に渡さなきゃ。
クッキーって簡単に作れるのはいいけど15人分のクッキーは流石にバックの中でかさばって邪魔。

なれた足取りで海王学園に入る。

目指すべき場所はサッカーグランド。

海王学園の11人の海賊達は今日もそこで練習をしてる。

フィールドに立ち、すぐ監督とほのの元へ。

「ほの～Happy valentine's day♪」
「真夏!いらっしゃい～差し入れありがとね」
「バレンタインだから義理チョコ的なね」
「ちゃんと作ってくる辺り真夏らしいよ」
「でしょでしょ」

他愛のない会話をしつつ、持ってきたクッキーを取り出していく。
休憩時間に合わせて来たかいがあった。
ちょうどほのもスポドリの準備を終えてた。
飲み物はあったほうがいいだろう。

「お前らーー差し入れ持ってきたぞ！きゅーけーい!!」
「「おすっ!」」

「真夏ありがとな、海王離れた今年まで差し入れを…」
「なにいってんの蓮、今日はバレンタインだよ？君たちはついでだよ？」
「うわ、真夏ひでぇ」
「湾田、お前の分無くすぞ」
「うわ、やめろよ腹減ってんだから」

さすが蓮、バレンタインなんて眼中にないんだろうな。女子苦手だし。
湾田はどうでもいいけどね

「先輩美味しいっす！」
「ありがとうごさいます！」
「ううん、いいよ～お菓子作るの好きだからね～」

一年達がお礼を言ってきた。どこぞの失礼な2年に比べて可愛いもんだ。
やっぱりどこの学校でも後輩は可愛い

「ほのも、バレンタイン」
「うわぁ、ありがと!!…でも私置いてきちゃったよ、お菓子?」
「いいよ、別に。ほのが美味しそうに食べてくれたらそれでいい。
頑張ってね、渡すんでしょ?」
「へ!?もう、いきなり言わないでよ～!!」

トマトみたいに真っ赤になった顔で泣きそうになりながら叩いてくる。
可愛いけどちょっと痛い

「ごめんって、痛いよほの～」
「あ、ごめん！ハァ…私頑張るね？」
「うん！」
「だから、真夏も頑張るんだよ？」
「はーい」

ほのから勇気をもらい、いざ陸上部へ