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限界 ページ9

貴「っ…はぁっ…はぁっ…!」

何体殺したのだろうか、もはや数えていない。
今の所壁を突破される気配はない。何とか防ぐことができているようだ。

獣「大丈夫ー?そろそろ限界なんじゃない〜?」

貴「巨人に心配されるなんてね…。私はこの命が尽きるまで戦うと誓った!!」

獣「なんと愚かな…。なら、こちらも敬意を払おう」

向こうは一体どれだけ巨人を集めたのだろうか、まだまだ送り込まれてくる。

…正直体はもう限界だ。
疲労と怪我で手足が震えだしている。

みんなは今どの辺だろう、私がいなくなればカベを突破されるのも時間の問題と言える。

私一人でどれだけ向こうの戦力を削げただろう…

獣「そろそろ君に倒れて貰わないとー、君の仲間が来たときに送り込む子たちがいなくなるよ〜。もうすでに予定より大幅に少なくなってるんだからー」

貴「ならよかったわ…。そのために私がここにいるんですもの」

きっとこれが私の最期の戦いになる。勢い良く1歩を踏み出した。

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作者名:さき | 作成日時:2019年7月24日 11時

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