人類最強のペア ページ15
オドオドしていた私の部下たちを鼓舞し、指示を出してからというものの、戦況は変わりつつあった。
私は行く手を阻む巨人を倒し、前へ前へと進んでいく。
しかしまあ、進んでも進んでも巨人がでて来てきりがない。
獣の巨人は目の前、なのに…！
獣の巨人は石を集め始めている。まずい、前みたいにあの石を投げ込まれたら、一気にこちらが不利になる。
貴「くそっ…！」
リ「A！」
貴「リヴァイ…！」
リ「何で戻ってきたんだ」
貴「あいつを殺さなきゃ、私の気が済まない！」
リ「…俺がここを引き受けよう。俺が煙弾を撃ったら、その煙に紛れて接近しろ。」
貴「…わかった…！」
ーバンッー
予定通り、煙の中に身を隠す。
貴「ゴホッ…。苦し…」
…見えた。獣の巨人のシルエット！
一気に立体機動で接近し、素早く両腕を切り落とす。
降下して足首…と思ったら、巨人が切ろうとした足を振り上げた。
貴「なっ…！」
獣「同じ手には引っかからないよ〜？」
まずい、このまま蹴り飛ばされる。と思ったら、巨人の足がバラバラになった。
貴「あら、またリヴァイ」
リ「何だ、死にたかったのか」
貴「まさか」
私達は頷いて、リヴァイはすぐさま視覚を奪い、私はもう片方の足を切った。
相手が倒れたところで、リヴァイがうなじめがけて剣をふる。
獣「うわぁぁぁぁ！」
ようやく姿を現したのは、人間だった。
貴「え？…人間？」
リ「お前知らなかったのか。この世にはこいつみたいに巨人化できる人間がいるんだ」
貴「じゃあ、今まで人間が殺し合ってた…？」
リ「…そうなるな」
獣「愚かな人間たちめ…！」
貴「とにかく、私はあなたを許さない。死ぬほどの苦しみを与えてやる…」
リ「聞きたいことに素直に答えたら、許してやらんこともないがな…」
ハ「あーあ、人類最強のペアに捕まっちゃったね…かわいそうに…。」
獣「俺をどうするつもりだ…！」
リ「あ？もちろん…」
貴「拘束して…」
リ&貴『牢屋行き』
獣「はなせぇぇぇぇぇ！！！おい！お前ら！こいつらを殺せ！」
ハ「あー…残念だけど…君の仲間全部やっちゃったよ？」
獣「なんだと…！」
貴「終わった…」
リ「A！」
意識がそこでなくなった。
巨人はその後、無事拘束されて送還されましたとさ。
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作者名：さき | 作成日時：2019年7月24日 11時
