リヴァイside ページ11
急いで駆けつけて壁の上から眺めると、驚くくらいに静かだった。うろつく巨人もいない。
ただ、遠くに獣の巨人がいるのが見えた。
この辺には雷槍の火薬の匂いが漂うだけだ。
そして、Aの姿が見当たらない
リ「チッ…」
ハ「待って!危ないよ!」
リ「…離せ」
ハ「はぁ…わかったよ。私も行く」
たまらず立体機動装置で辺りを飛び回った。
すると左の方に、白いものが見えた
近づいてみると、間違いない。Aだ。
目を閉じて清々しい顔をしている。
そっと抱き上げて、大声で名前を呼ぶ
ハンジたちも俺の声を聞いて集まってきた。
俺の声が届いたのか、ゆっくりと目を開けてふっと微笑む。
…あぁ、こいつはほんとにバカだ。
犠牲を少しでも減らそうと1人で立ち向かったバカすぎて優しすぎるAが愛しくてたまらなかった。
致命傷は負っていない。大きくは疲労によるものだろう。
ほっと胸を撫で下ろして、医療班のところに向かわせた。
目の前の敵に目を向ける。
獣「おっと、そんな怖い顔しないでくれよー」
リ「…お前はどれだけ俺の仲間を傷つけたら気が済むんだ?」
獣「やだなぁ、そっちが勝手に反抗してくるだけでしょ?」
リ「…殺す」
獣「僕の前に、この子達と遊んでくれよ」
巨人がどっと走ってくる。
エルヴィンの号令で、一気に兵士たちが立ち向かう。
…必ず、勝ってみせる。
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作者名:さき | 作成日時:2019年7月24日 11時