【戦国無双】好きで何が悪い【大谷吉継】

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｢吉継って､今でも高虎とはよく話すの?｣

｢高虎か…あいつからなら､会う度に話しかけられるな｣

吉継の言葉に､Aは不満そうに眉を顰めて､吉継の痩せた体に抱きつく｡

｢高虎､俺達が浅井に居た頃から､吉継のこと気にかけてるよね｣

｢…そうだな｡世話焼きな性分なんだろう｣

｢俺は､吉継のことを好いてるからだと思うけど｡俺には優しくしてくれなかったし｣

｢それは､おまえが高虎に悪態ばかりついていたからだ｣

｢だって､吉継と一緒に行動してたり､戦でも協力することが多い…いや､多すぎてたんだよ､高虎は!｣

｢なんだ､嫉妬か?｣

｢嫉妬に決まってるじゃないか｣

吉継はふ､と､高い襟の下で柔らかく微笑むと､Aの髪を優しく撫でる｡こうするとAの機嫌は良くなると､知っているのだ｡

｢あー…吉継に撫でられるの気持ちいい…うん､吉継に免じて､高虎は許してあげようかな｣

Aは機嫌良く､ニコニコとしてそう言った｡


…その頃､藤堂高虎は､人知れず勢い良くクシャミをしたのだった｡

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