【戦国無双】好きで何が悪い【大谷吉継】

流1 ページ2

｢よーしーつーぐー!｣

｢…Aか｣

戦の後､それぞれの陣が後始末やら何やらで騒々しい中､俺は吉継の元に訪れた｡
吉継は駄々をこねる子供を見るような､困った奴を見る目で､俺を見やる｡

｢自分の陣地はどうした｣

｢大丈夫! 多分配下がどうにかしてくれてるよー｣

｢…また抜けだしてきたのか｣

｢だって､吉継に会いたくて会いたくて仕方なかったんだ…俺､ずーっと吉継と離れたとこで戦ってたんだよ!? 吉継不足で倒れそうなんだよー!｣

｢俺が先立ったら､お前は生きていけないんじゃないか?｣

｢吉継が先立つ!? 無理無理! 考えただけでもう泣く! うわああああ吉継長生きしてええええ｣

本当に今にも泣きそうな情けない顔をしながら､吉継の華奢な体に抱きつくA｡
自分よりかなり体格が良く､背も高い男のみっともない姿に､吉継は失笑してしまう｡

｢出来る限り､長寿の為の努力はしよう｡…だから､落ち着け､A｣

｢…頭撫でてくれたら｣

｢全く､仕方ない奴だ｣

吉継が己より高い頭をポンポンと撫でてやると､Aはにやにやと､幸せそうににやけた｡

流2→←男主設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す