会いに ページ35
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一方、1人だけ話から取り残されているトレイは、よく分かっていないものの、なにか危機的状況にあることは理解できた。
「トレイさん、移動しながら話します。まずは今すぐ陸に戻るべきです」
「私たちも行きたいけど…もう時間も遅くて」
「お任せください。…マリーさんとアリアさんですね。Aさんにお会いできた暁には、お二人が心配していたと報告しておきます」
「ええ。どうかAをよろしく頼みました。…そこの、無口な王子様も」
トレイはその言葉をを聞いて、『話せるようになったら必ず挨拶に行きます』とホワイトボードに書いた。
「Aは魔法薬の効果が切れるまでは人魚になれません。一生なれない可能性もありますが…Aがあなた方と入れ違いになっていると気付いているなら、まだ可能性はあります」
「そうですね。では、僕たちは急ぎます」
「ええ、よろしくお願いします」
*・*・*・*・*
「トレイさん。『擬似人魚姫体験』は人魚の間では流通している薬の名前なのですが、ただ人間になれるだけではなく、効果がその日の夜12時までであるということ、そして、魔法薬の名前の通り、魔法が解けるまでに条件を満たさなければ泡になって消えてしまうという薬なのです」
ジェイドの魔法薬の説明を聞いて、トレイはやっとことの重大さに気がついた。今の時間はもう11時を過ぎた。賢者の島の砂浜まで、まだ時間がかかるというのに、残りのリミットは1時間を切っている。
「条件は『トレイさんに合わなければいけない』とのこと…あちら側が砂浜で待機していてくれれば、可能性はあります」
トレイは想い人が泡になって消えてしまう可能性を考えなければならなくなった。まさか、自分を求めて行動してくれているとは思わなかった。彼女に近づけば近づくほど、愛しさが湧いてくる。
何としてでも彼女に会いたい。Aに会いたい。
そう思うと、少し泳ぐスピードを上げた。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください!! (2021年7月29日 21時) (レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…!羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした.8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さーも | 作成日時:2021年7月2日 21時