忘れられない ページ27
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ここまで回想を終えたところで、トレイはまたふぅとため息をついた。
「ここまではいいんだが…」
今のはただトレイが人魚の少女を助けたというだけの善行の話である。しかし、そのときに見た人魚の少女の姿を到底忘れることができないのだ。
「なんでかな…」
人魚なんて、この世界じゃ当たり前に存在しているのに。なぜこんなにも彼女を忘れられないのかが分からなかった。
「
「あ、あぁ。しまった」
トレイはルークに声を掛けられて、我に返った。確かに花壇がびっしょりと濡れていたので、すぐにジョウロを傾けるのをやめた。
「最近ずっとその調子だね。体調でも悪いのかい？」
「いや、体調は万全だよ。ちょっとだけ悩み事があるだけで」
「私でよかったら話を聞こうかい？」
「いや、そこまでしてもらうわけにもいかないよ」
そうトレイは言ったが、ただ恥ずかしいだけであった。部活の友人であるルークに、そこまで、踏み入った話をするのは。
「オーララ。辛いね、頼りにされなかったよ」
「いや、頼りにしてない訳じゃ…あぁもう。話すから、嘘泣きやめてくれ」
ルークは実験服の袖で目尻を拭いた。涙は出ていなかったのだが、表情だけは迫真の演技だった。そんなルークを見ていることができなくて、トレイは折れた。トレイがそう言った瞬間、ルークの顔は晴れ渡った。
「いや、恥ずかしいんだよ。友人にこんな話を…」
「それはもしや恋の話かな？」
「…まだ分からないが…そうなのかもしれない」
もうどうとでもなれ。そうトレイは思ってそう言った。トレイはルークの顔は見ていないが、彼の表情はだいたい想像がついた。
「ボーテ！！素晴らしいね
「それが…ちょっと聞いてくれ」
トレイはこの考えに至った経緯を話した。偶然見かけて助けたと。まだこの気持ちが、恋なのかどうか、分からないと。
「彼女を今も忘れられないのであれば、きっと一目惚れをしたのだと思うよ」
「やっぱりルークもそう思うか」
これだけあの少女を忘れられないのは、やはり恋をしたからだろうか。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
