夜景 ページ25
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「絨毯…さん。重くない？」
Aが恐る恐る絨毯に声をかけると、絨毯はまるで手のようにフリンジをひょいっと上にあげた。
「大丈夫だってさ。いつもオレとジャミルを乗せてるし心配いらないぜ」
でもAとフロイドの体重と、ジャミル1人の重さは違うんじゃないかなとAは考えていたが、言うのはやめた。
NRCを出発し、ようやく市街地が目前に見えてきた。もう日は完全に落ちきっていて、市街地にはオレンジ色のランプが灯っている。
いつも海から見ていた景色を、今は上空から見ているというのはなんとも不思議な感覚だった。目を奪われる。
「綺麗だな…」
「珊瑚の海も綺麗だけどな！」
「なんかこう…ランプに暖かさがあるのが綺麗なんですよ」
珊瑚の海が綺麗だというのはA自身も思っている。陸では見れない景色が観れるのだから。でも、水中で冷たく光るライトはあまり好きではない。一度、陸の光を見てしまえば、虜になってしまうのだ。
「確かにな。熱砂の夜景も綺麗だぜ？また今度招待してやるよ！」
「熱砂の国かぁ。行ってみたいな」
「暑くて干からびそーだったよ。でも宴は楽しかった」
フロイドは言った。彼は熱砂の国へ行ったことがあるのだろうか。『宴』というワードも気になった。
「フロイドくんはよくいろんな国に行くの？」
「別に。でも陸に来てからバスケできるようになったし、ジェイドは山に篭ってるし。珊瑚の海じゃできないこと、いっぱいやってるよ」
Aは驚いた。質問の意図を理解されていたとは。たとえ学生の間だけだとしても、人間として生活するのはきっといい刺激になるのだろう。
フロイドはミドルスクールのときから自由奔放であったが、それは今も変わらなさそうだ。
「NRCで出会った人たちが素敵な人たちばかりで。人間全員がいい人じゃないのは分かってるけど。…陸いいなあ」
「また遊びに来たらいいんだよ！盛大にもてなそう！」
「こらカリム。勝手に話を進めるなよ」
先頭を進むジャミルが振り返って言った。ジャミルはその体制のままスマホを取り出すと、
「12時まであと2時間を切ったな」
「先程
「ジェイドにも電話してみる」
海の中だし、スマホは置いていったのかもしれない。絨毯の上でフロイドもジェイドに電話をかけるが、繋がった様子は無かった。
「まだ海の中…か」
そうジャミルが呟いた。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
