初めての気持ち (ページ8)

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鳴side

玄関からでてきたAは、数日前と比べて、元気がなく、辛そうだった
　

"俺が守るから"とか言ったくせに、
俺‼何やってんだよ!!!!!!!

そんな心の中で格闘していたら、

『ねぇ、鳴…私達もう別れよ？』

Aからでた一言で今考えていたことが、

全部消しゴムで消されたあとの紙みたいに頭の中が真っ白になった

「え…ちょっと待ってよ！俺なんかした？俺はAのことが大好きなのに‼」

その言葉に、Aは首を横にふった

『ごめんなさい…私はもう、というか最初から鳴のことがそこまで好きじゃなかったみたい』

そう冷たく言い放ったAの顔は俺を軽蔑したかのような顔をしていた

「」

『だから…もう私に近づかないで‼それじゃ』

　

そういって、Aは一人で走って行ってしまった

俺は、少しその場所から、離れることができずに、立ち尽くしていた