番外編 〜メリークリスマス〜 ページ22
更新、遅くなってすみません!
by 作者
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「寒い・・・」
今日は、クリスマス。
たくさんの恋人たちが目の前を通る中、私は、一人で立っていた。
「遅いなぁ・・・りぶくん」
ふぅ、と息を吐くと、白い息が出た。
コートに手袋、ブーツ。
たくさん着込んで、モコモコになっているのに寒い。
カップルが楽しそうに会話をして、通り過ぎたのを見て、悲しくなった。
このまま、捨てられたらどうしよう・・・。
そんな思いが頭の中を回るが、まぁ、ないだろう。
同棲中ですよ?りぶくんと私。ハッ!もしかしたら、私の荷物を捨ててるから、来るのが遅い・・・とか!?
そんな妄想をして、うんうんと一人で唸る。
・・・そうです。
同棲までしている彼氏さんと、待ち合わせを外でしておるのです、私。
久しぶりに、普通にデートがしたくなり、りぶくんに言うと、
「あー。じゃあ、俺が仕事終わる頃の時間に、待ち合わせしようか?」
と、言ってくれたので、もちろんと言ったんです。
ずっと、ワクワクしてましたが・・・。
・・・仕事終わるの遅いなぁ。
と、まぁ、そんなわけなのです。
何故か、連絡を入れても、返事が返ってこない。
ケータイの時間は、りぶくんがいつも帰ってくる時間を、一周以上した時間。
「はぁ・・・」
ため息をつく。
すると、聞きなれた声が上から降ってきた。
「遅くなってごめん!・・・寒かったよね?」
真冬だと言うのに、うっすら汗をかいているりぶくん。
走ってきてくれた事が、すぐに分かった。
ごめんね、本当に。そう言って、自分のマフラーを私に付けてくれる。
「ううん、大丈夫。・・・ただ」
「ただ?」
顔を覗き込んで、聞き返してくるりぶくんに一言。
「寂しかったです・・・」
「・・・本当にごめん」
じゃあ、行こっか。と言って差し出された手を握る。
う、うわぁ〜。
なんだか、ドキドキしてきたっ!
最近は、デートらしいデートをしていなかったせいか、すごくドキドキする。
気分的には、何故か初デートの感じだ。
「なんか・・・」
りぶくんが、前を向いたまんま言う。
「初デート・・・みたいだね」
チラリと見えた、りぶくんの耳が赤いのを見て、思わず笑ってしまった。
「ふふっ・・・私も、同じこと思ってた」
耳赤いぞ〜?とからかうと、
「さっき走ったから、熱いの。そういう、Aだって、顔赤いよ?」
「たくさん着込んでるからですっ!」
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オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» も、もういっかいやってみる…(白目) (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - オクミヤさん» いや、来てないな(真顔) (2017年1月31日 21時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» お、送った…(・ω・`)ど、どうかな…?///← (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - オクミヤさん» うん、待ってるわ!私、待ってる・・・!← (2017年1月31日 21時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» なんと!wそれはとてつもなく解らんぜベイベーやな…(・ω・`)もっかい送ってみるね! (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月の人 | 作成日時:2016年2月11日 22時