好き 12 ページ15
「そこから、何か色々あって・・・」
ざっくりとまとめるように言う。
「生放送もするようになって、で・・・付き合った」
りぶくんも、適当にまとめてきた。が、重要な所が抜けている。
「いや、告白の事も思い出そう、回想しよう」
「・・・いる?」
「ふっふっふっ・・・いる」
立場逆転だ。
まぁ、あの出会いから仲良くなった私達。
友達以上恋人未満って、感じだった、かな?
私とりぶくんが住んでいる所は、遠く離れてて。
会えるのは・・・月に2回くらい。
私たちが恋仲になった日も、その月に二回の貴重な日だった。
「やっぱり、駅の待ち合わせはダメだったかな?」
たくさんの人が行きかう中、私はりぶくんを待つ。
ちゃんと見つけてくれるかな、私の事、探してくれるかな。
そんな不安が募る。
最近、気づいたりぶくんへの想い。
その事を思い出し、好きな人に変な格好を見せられないなと思い鏡と睨めっこ。
「鏡と見つめ合って、何してるの?」
「うわぁ!?・・・あ、りぶくんか」
「ビックリした?」
「うん、心臓が三秒止まった」
そっか、と爽やかな笑みで返される。イケメンスマイル、眩しいです。←
「今日は、行く所決まってるの?」
そう聞くと、
「うん。でも、内緒」
と返された。
「え、待って。気に「じゃ、行こっか」・・・最後まで、人の話は聞くものよ、りぶくん」
私の言葉を遮って、りぶくんは歩き出す。
お母さんに習ったでしょ、人の話は聞けって。
可笑しなことを考えるのも、顔が熱い気がするのも。
りぶくんと繋がっている手。
きっとこれが原因。
「あぁ、好き」
「?・・・何か言った?」
「え!?・・・何モ言ッテナイヨ」
「片言!?」
小さく呟いた言葉が、キミに届くのは、
もう少し、もう少しだけ。
―――先でいいですか?
「あ、もうすでに告白されている・・・」
「いや、これは独り言だよ!」
りぶくんが言った一言にそう返す。
「これからでしょ、これから」
「・・・もうやめよ?」
「んふふ、ヤダ」
というか、出会いより大切でしょ、ココ。
そういうと、りぶくんは
「いや、出会いより面白い話はない」
と言ったので、
「・・・痛っ!」
とりあえず、シッペをしておいた。
すまし顔で、コーヒーを飲む。
すでに、ぬるくなってきたコーヒーは猫舌の私には、好いぐらいだった。
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オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» も、もういっかいやってみる…(白目) (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - オクミヤさん» いや、来てないな(真顔) (2017年1月31日 21時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» お、送った…(・ω・`)ど、どうかな…?///← (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - オクミヤさん» うん、待ってるわ!私、待ってる・・・!← (2017年1月31日 21時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» なんと!wそれはとてつもなく解らんぜベイベーやな…(・ω・`)もっかい送ってみるね! (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月の人 | 作成日時:2016年2月11日 22時