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好き 10 ページ13

貴女side

「ねぇ、りぶさんよ」

「なんだい、Aさんよ」

ソファーに座ってテレビを見ながら、りぶくんに話しかける。

「二人が出会った時の事とか、覚えてますかい?」

「あぁ、覚えてますよ」

とてもインパクトがありましたよ、と付け足すりぶくん。

「あれは・・・!だって、ね?」

思わず、言い訳のようなことを言った。

「いや、逆に嬉しかったよ。あの出来事のおかげで、出会えたし」

ニッと笑う彼。

そんな笑顔にまたキュンと胸の奥が鳴る。

「やっぱり・・・」

「ん?どうかした??」

テレビのチャンネルを変えるりぶくん。

そんな彼に飛びつく。

「わ!何々?」

「好きだよー、りぶくん!」

「あー、はいはい」

頭をポンポンと触られる。

顔をチラッと見ると、少し嬉しそうな顔をしている。

「よし、見たい番組も終わったし、昔話でもしますか?」

「むかし、むかし。あるところにおじいさんとおばあさんが―――って、いたっ!?」

何故か、頭に軽いチョップを喰らった。

「そういうんじゃ、ない。出会った時の話をしようかって言ってんの」

「あ、はい」

りぶくんのツッコミを受けてる私。

「あはは・・・。あ、じゃあ、飲み物取ってくる」

「おー」

ケータイを弄りだすりぶくん。

「ケータイを浮気してる・・・」

小さく、そう呟き飲み物を取りに行く。



ついでにツイッターに、


〈今から、りぶくんと出会った時の話をします!
 懐かしい思い出が、すでに頭の中を埋め尽くしてるぜ!〉


そう呟く。すると、すぐに反応が。

皆、仲いいですね!とか、リア充め・・・とか言ってくれる。

いや、リア充め・・・っておかしくない?しかも、96ちゃんからかい!


〈でも、すでにケータイに浮気されてます・・・。生まれ変わったら、りぶくんのケータイになるね(白目)〉


皆、世の中そんなに甘くないわ。

彼女って言うものは、時にケータイになりたくなるのよ。(*あくまで、個人の意見です)

すると、りぶくんの呟き発見!


〈ケータイより、彼女の方が大事だと思っています〉


嬉しくって、思わずふふっと笑いがこぼれる。


〈生まれ変わっても、私は私のままで居ようと思います。ヤッタネ!〉


リスナーさんがまた騒いでるのを見て、すっとケータイの電源を落とし、リビングに歩いて行く。




戻ると、お帰りと言ってくれるりぶくん。

「ただいまー」

「じゃあ、話そうか」

そう言って二人で昔話をした。

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オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» も、もういっかいやってみる…(白目) (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - オクミヤさん» いや、来てないな(真顔) (2017年1月31日 21時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» お、送った…(・ω・`)ど、どうかな…?///← (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - オクミヤさん» うん、待ってるわ!私、待ってる・・・!← (2017年1月31日 21時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
オクミヤ(プロフ) - 月の人さん» なんと!wそれはとてつもなく解らんぜベイベーやな…(・ω・`)もっかい送ってみるね! (2017年1月31日 21時) (レス) id: 043b93dad3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月の人 | 作成日時:2016年2月11日 22時

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