軽音部、ボーカル科 2 【まふまふ】

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「綺麗だったね・・・！」

「そうですね」

まふくんとさっき見たプラネタリウムの事を話し合いながら、歩いた。

「あ」

まふくんが小さくそう声を漏らして、立ち止まった。

「？どうしたの？」

そう言いながら、まふくんの見ているものを見る。

そこには、私が立ち止まって色々なものを見ていた、ショップがあった。

「先輩、行きましょう・・・！」

まふくんに手を取られ、歩き出す。

「？」

よく分からない、まふくんの行動に戸惑う。

「あ、あった」

急に止まった、彼の背中にぶつかってしまう私。

「ご、ごめん」

「全然大丈夫です！・・・急に止まったりしてごめんなさい」

「ううん！・・・で、どうかしたの？」

「・・・いや、買いたいものがあって」

まふくんは何かに手を伸ばし、それを取ると、レジへ向かった。

「ありがとうございました」

店員さんがそう言った。

「先輩、あげます」

「え・・・？でも、まふくんが買ったものじゃ、」

「いいんです。先輩へのプレゼントのつもりで買いましたから」

差し出された、小さな紙袋を開ける。

「！こ、これ・・・！！」

その中には、私が可愛いと言っていたものだった。

それは、小さな星と月のついたネックレスだった。

とても可愛い。

「あ、ありがとう！嬉しい・・・」

しかし、そのネックレスが二つ入っていた。

「あ、二つあるのは、二つ買えばお得になる！とか書いてあったからです」

二つとも、もらってください。なんて言うまふくん。

「うーん。あ！」

私は大きな声を出した。

「！どうしたんですか？」

肩をビクリとさせたまふくんにごめん、と謝る。

「まふくん後ろ向いて？」

「え？・・・はい」

後ろを向いたまふくんの首に手を伸ばす。

・・・。

「・・・・・・しゃがんで」

届かなかった・・・！

なんでだ！

背が高すぎるんだよ、まふくん！

なんて心の中で呟く。

「？・・・はい」

まふくんは私の声のトーンが急に下がった事を不思議そうに思いながら、しゃがんでくれた。

そのまふくんの首に例のネックレスをつける。

「はい、できた！」

立ち上がり、振り向くまふくん。

「！？先輩、どうしてネックレス僕に・・・！？」

「それはねー」

私もつけようと試みる。

「・・・先輩、僕が付けます」

「あ、ありがとう・・・」

焦ってしまい、つけられなかった。

「はい、できました」

「ありがとう」

二人で、向き合う。

私は微笑んだ。


「ふふっ。お揃い」

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