第72話 ページ32
作者です!
更新遅れて、すみません!
色々とバタバタしていて・・・。
本当にごめんなさい!
では、本編どうぞ!
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「あら、なぁんだ違うんだぁ」
疑うような目線で僕らを見る、女の人。
「もー!やめてくださいっ!」
顔をパタパタと仰いでいる先輩は、耳まで真っ赤だった。
「先輩、耳も赤いですよ?」
大丈夫ですか?と聞く。
「だ、大丈夫!心配しないで!?」
「は、はい・・・!?」
先輩の慌てようをみて僕も慌てしまった。
「ここ、だね」
「そうですね」
色々として、やっとカラオケの部屋に来た。
「よし、まず二人で脳漿炸裂ガール歌おう!」
「え!?」
「ボイトレ代わりに」
「ええ!?」
先輩は、超やる気でマイクをしっかりと握りこちらを見つめている。
もう曲は入れてある。
「先輩、やること早っ・・・」
「だって、カラオケだよ!?楽しまないと!」
グッジョブの手で、こっちを見ている。
「いや、まぁ、そうですけど・・・でも!」
「お願い!ね?」
首を傾げている先輩。
・・・。
「くッ・・・!・・・いいですよ」
負けた・・・。
「やったぁ!」
先輩の喜びようを見ていると、まぁいいかと思った。
先輩の笑顔を見て、自分の顔が緩んだのが分かった。
ああ、好きだな。
そう思った。
こういう少しのんびりとした時間、いいな。
そう思っていると、
「じゃ、歌おっか!」
と先輩が言った。
「・・・はい」
「ふぅ・・・」
「はぁ・・・」
二人で疲れて、椅子にペタリと座り込んだ。
「ほら、始めから飛ばすから・・・」
「ごめんなさい・・・。でも!二人とも噛まなかったよね!」
すごい、すごい!と誤魔化すように言った先輩。
「別に、怒ってませんけど・・・」
「え!?じゃあ、拗ねてる?」
僕の機嫌を伺うためか、顔を覗き込んでくる。
「せ、先輩!顔、近いで、す・・・」
「え、ああ!ごめんね!」
「あと、拗ねてませんから。先輩と、歌えてよかったです」
先輩は、一瞬驚いたような顔をしてから、こちらを向き、
「・・・うん。私も、まふくんと歌えてよかった」
と微笑んだ。
その顔にしばらくの間見惚れてしまった。
「?まふくん?」
「・・・あ、どうかしました?」
「歌ってよ、まふくん。今日は、まふくんの歌を聞くって約束だったし。それに・・・」
「私、まふくんの歌好きだから。もっと聞いていたい」
その言葉で、心が暖かくなった気がした。
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ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫)) - とてもよかったです!その後話が欲しい! (6月21日 19時) (レス) @page50 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - 風霧志乃さん» コメントありがとうございます!話の軸がしっかりしてるなんて・・・うふっ(殴 応援ありがとうございます!更新、頑張りますね!(キリッ) (2015年9月5日 22時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
風霧志乃(プロフ) - 初めまして!私、この小説大好きですっ!!話の軸がしっかりしていて、よかったですし、話の内容も面白かったです。これからも応援してます。頑張って下さいね〜!! (2015年9月5日 13時) (レス) id: f2bf20d045 (このIDを非表示/違反報告)
月の人(プロフ) - 瑞稀@アニメLOVEさん» コメントありがとうございます!歌詞先輩のところは、私も少しうるうるしながら書きました←噂を流した人物にもう、お気づきなんですね!頑張って隠したつもりでしたけど・・・。全て、お見通しってことですか。くっ・・・!← 更新、頑張ります!! (2015年8月21日 18時) (レス) id: db3d4350bf (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀@アニメLOVE(プロフ) - 続編おめでとうございます!!このストーリーとても好きです!歌詞先輩のところの話で泣きました←噂流したのは○○ちゃんかなって思ってます…!楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2015年8月20日 21時) (レス) id: f15516dc05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月の人 | 作成日時:2015年8月9日 19時