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日直としての仕事を終え、ほんのりと夕焼けに染まりつつある街を歩く。
帰ったら久々にボールを触ってみようか、ボールも怖かったらとうとう手の付けようがないな、なんて思いを馳せながらAは自宅へ向けて歩みを進めた。



「…網張さん?」
「え」



突然背後から呼ばれた自分の名前に振り返ると、そこには真っ黒なジャージに身を包んだ後輩、影山飛雄が立っていた。
振り返ったことで呼んだ相手が間違っていないことを理解したらしい影山は、嬉しそうな笑顔を見せて駆け寄ってくる。
懐かしい顔に会えたことは嬉しいが、バレー関連での知り合いに会うことは素直に喜べない状況なだけに複雑な気分だ。



「お久しぶりです!」
「久しぶり。今日は部活休み?」
「はい、点検があるらしくてこれから自主練に」



そこまで話したところで、影山はいいことを思いついた、と言いたげに目を輝かせた。
自主練、と聞いてからのその表情で何となく言いたいことは察せてしまう。
出来れば口に出される前に立ち去ってしまいたいAはそっと1歩後ずさるも、それよりも大きく影山が足を踏み出して詰め寄ってくる。



「網張さんも一緒にどうですか」
「いや、俺は、」
「練習試合の時いませんでしたよね、少しでいいんで。見て貰えませんか!」



案の定と言うべきか、自分よりもバレーに没頭している少年の口から飛び出したのはバレーの話題。
練習試合に参加していなかったことを指摘して来るあたり、Aが青葉城西に通っていることは既に知っているようだ。

期待に満ち溢れたキラキラとした目で詰め寄ってくる影山。
Aは影山のこの表情が苦手だった。
嫌いだとかそういうネガティブな理由ではない。
後輩からのおねだりを断れないというごくごく単純な理由だ。
それを知る由もない影山はずいずいと詰め寄ってくる。
そんな純粋な気持ちを断るなど出来るはずもなく、Aはその提案を受け入れ影山の後をついて行くこととなった。



あわよくば、なんてことを考えたことを後悔するとも知らずに。

ろく 影山side→←よん



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ゆき(プロフ) - 赤憑さん» うわー!ありがとうございます!直しときます!!! (2023年4月28日 17時) (レス) id: 1fa030afc2 (このIDを非表示/違反報告)
赤憑(プロフ) - 面白い作品ですね!ところで…あの...ろく影山sideの話のところの西谷の漢字が西ノ谷になってます💦 (2023年4月28日 13時) (レス) @page7 id: 805737b448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 天野さん» ずっと!?ありがとうございます!!今度は最後まで書き切りたいと思ってるので気長にお付き合いくださいませ!!! (2023年3月29日 10時) (レス) @page26 id: 1fa030afc2 (このIDを非表示/違反報告)
天野(プロフ) - 更新ずっと待ってました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!! (2023年3月29日 8時) (レス) id: c3ca8d9a5e (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - すっごい大好きです頑張って下さい!!!!!!!!!! (2021年8月22日 0時) (レス) id: 34dfb00aa4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2021年5月21日 18時

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