【あんスタ】You're all I see.【瀬名泉】 (ページ4)

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ボロボロと涙を流しながら廊下を歩き、教室のドアを開ける。

するとドアを開ける音と同時に半分位の人がそちらに視線が集中する、辞めてよ恥ずかしい。

「おや、嬢ちゃん。涙を流してどうしたのかえ？」

「零さん、教室に居るの珍しいですね。」

ずびっと鼻水をすすり問いかけに答える。下品だとかは知らない。

「あのですね、私泉くんに本格的に嫌われたかもしれなくて……」

今まで良く思われてないのは態度で薄々感じていた。
うん、逆に好かれてるようには思えなかったしね。

「とりあえず涙を拭くのじゃぞ、腫れたら大変じゃ」

そう言ってハンカチを渡してくる零さん。

多分この優しい対応などで沢山の女の人を落としてきたんだろう、知らないけど。

ただし、私はいくら嫌われようと泉くんから浮気はしない。

なので丁寧にお断りして自分のハンカチで涙を拭いた。

「その、いっつもみたいに泉くんにまとわりついてたんだけどね？いや、ダメなのは分かってるけど」

「それでね、泉くんが真くんを見つけて。でも私は蔑ろにされずにお話したかったんです！

だからしがみついたら「しつこい、ほんっとあんたの事嫌いだからやめて」って！！！」

大好きなゆうくんが近くにいたからってのも無いことは無いよ。

でも直接的な言葉で嫌いだなんて私に言った事無かったのに！
と騒ぎ立てれば呆気に取られぽかんとする朔間零。

「し、しがみついたら……？はぁ、何だか良く分からんのぅ…」

零さんだって、凛月くんにしがみつかないの？？絶対してるよね？

そうかそうか、愛が足りないんだね。同士だと思ってたのに…っ！！