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「あら?Aちゃん、綺麗になったんじゃないの?」
「へ?」
無職で夢追い人の私に快く家を貸してくれている大家さん。
たまにご飯を届けてくれたり、色々お世話になっている。
路上ライブをきいてくれていて、上京したてで夜に漫画喫茶へ入る所を止められて、安く部屋を貸してあげると声をかけてくれた。
「Aちゃんの歌はキュンキュンしてしまうものばかりだけど、貴方の感情が入ったらどんなに素敵なものになるかしらね。」
ほうきを握り、ウフフと笑う大家さんは可愛らしいが、なかなか大家さんの言葉を飲み込めない。
「Aちゃんをそんなに可愛くしちゃうなんて、どんなに素敵な王子様なのかしら!新しい曲が楽しみ!」
「待ってください!あんなのは素敵な王子様なんかじゃなくてただの…」
口走ったのはいいものの沖田総悟の何も知らない。
え、?
これじゃ沖田総悟を王子様だって認めてるようなものじゃ…
「わかった、わかったわ。でもね、今の気持ち素直に曲にして歌ってみなさい。きっと今まで以上の評価がもらえるわ。」
「は、はい…」
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作者名:wake | 作成日時:2019年3月23日 17時