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沖「ムダに脅しやがって。怖がる事はねェ。屯所には隊士は残るしお前にも警護つける。」
「そうじゃなくて…」
沖「ん?」
覗き込んでくる目は大きく優しい。
兄が泣いてる私をなだめる顔が重なってしまう。
沖「なっ…なんで泣いてる。」
「行って欲しくなくて。」
総悟くんの手を握れば、手のひらは固いマメだらけで
たくさん刀を振って来たことが分かる。
「もう一人になりたくなくなっちゃって。」
総悟くんは兄じゃない。わかっている。
兄とかそんなんじゃなくて、『彼』に行って欲しくない。
迷ったような手つきで寄せられた胸は
見た目以上にがっしりしていて頼りになる。
「安心しなせェ。俺もあんたも死にやしねェ。」
ゆっくり撫でられる頭はなぜか安心して
渦巻いて治らない心もゆっくり沈められる。
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作者名:wako | 作成日時:2019年3月12日 4時