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あの後もいくつかの観光名所を巡って十分東京を満喫した。
好きな人と一日中一緒にいれて、本当に楽しかった。
今までで一番と言っていいほどに楽しい一日だったのだけれど。
ここでひとつ問題がある。
一日中一緒にいたのに、豹馬から最もらしい告白をされていない。
"可愛い"は呼吸をするように口から出てくるくせに、"付き合おう"とは一度も言わない。
新手の焦らしプレイ？
｢フライトまで時間あるよな？｣
｢あと1時間くらい｣
もう帰りの空港だと言うのに、彼が告白してくる素振りはない。
電話であれだけ盛大に告白する振りして、土壇場になってひよったか？
否、こいつがそんなタマじゃないのはよく知っている。
だとしたらなんだというのだ。
まさか、私からしろと…！？
｢＿＿A！｣
｢はいっ！｣
｢すげー眉間にシワ寄ってたけど、何考えてたんだよ｣
お前のことだけど？とは言えるわけもなく、言い訳の言葉を探す。
｢あの、えーと…えっと……｣
｢告白されるの待ってた？｣
｢えっ！？｣
焦りすぎ、とクスッと笑う豹馬。
私にとっては笑い事じゃないんですが。
彼は私の右手を掴んで自身の胸に当てた。
｢なにしてっ…｣
｢心臓、バクバクなのわかる？｣
そう言われて手に意識を向けると、トクトクトク、と早い心拍が伝わってくる。
｢ずっと今言おう、今言おうって思ってたんだけど、気づいたらここまで来てた｣
｢そう、だったんだ｣
飄々としてて、自信があって、わがまま。
そんな豹馬がこんなにも緊張してる。
｢まずは謝らせてほしい。こんなにも待たせてごめん｣
｢……うん、許してあげる｣
そう言うと豹馬は少しだけ緊張がほぐれたような、雰囲気が柔いだような気がした。
｢これからも簡単には会えないし、連絡も頻繁に取れるわけじゃない。たくさん我慢させることになると思う｣
｢うん｣
｢俺のわがままに付き合わせると思うけど…｣
待ち望んでいた瞬間が目前に迫った時、こんなにも胸は高鳴るのか。
呼吸するのも忘れて、豹馬が放つ言葉に全神経を注ぐ。
｢絶対に後悔させないから、俺と付き合ってください｣
キラキラと輝く桃色の瞳に映る私は、この上なく優しい表情をしていたと思う。
｢＿＿こちらこそ、よろしくお願いします｣
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にいな(プロフ) - はなさん» めちゃくちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます…😭😭更新頻度にムラはありますがちゃんと完結させるつもりなのでもうしばしお付き合い願います🤝🏻🫶🏻🧑🏻🦲💫 (4月21日 3時) (
レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
はな - やばいこの作品好きすぎます！明日も予定があるのに一気読みして泣いたり笑ったり感情の変化で大変でした笑続きかでるのいつまでも待ってます！これからも頑張ってください、こんなにも素晴らしい作品に出会えて幸せです！ (4月9日 0時) (レス) @page20 id: 673a51e041 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - ゆいさん» 返信大変遅くなりました🙇🏻私も書きながら改めて千切豹馬っていい男だなと再確認しております😌もうしばらくお付き合い頂けると嬉しいです〜❕ (3月8日 1時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - 花怜?ゃ?さん» 返信大変遅くなりました🙇🏻もうしばらく続く予定ですので最後までお付き合い頂けると嬉しいです🥰🙌🏻 (3月8日 1時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - コメント失礼します。超、キュンキュンしました❣️❣️続きメチャクチャ楽しみにしてます！！！！！ (1月1日 0時) (レス) id: 0c58a6db25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にいな | 作成日時：2023年6月13日 1時
