同じ気持ち。 ページ26
A｢うっ・・・。｣
血が、止まらない。
流石にこれは、やばいね〜
でも・・・
A｢カルラ、シン。｣
姉さんが近付いてくる。
俺達の前に立って、両手を大きく振り上げる。
殴られる、そう思った。
けれどその手は俺達の頬にペチ、と音を立てて当たった。
そして、抱き締められた。
暖かかった。
その時久しぶりに、兄さんの顔を間近で見た気がした。
いつも遠くて、一線引く存在だった。
目が合って、逸らす。
正直、怖かった。
兄さんの瞳を見るのが、怖かった。
けれどその恐怖が少し弱まったのは、やはり姉さんのお陰なんだろう。
A｢シンは、周りをよく見なさい。
カルラは、自分をもっと大切にして。
どうして兄弟で殺しあわなければいけないの？
始祖だから。始祖の繁栄の為だから。
それがどんなに重要か、分かってるつもりだよ。
でもね、貴方達は始祖以前に、血を分けた兄弟でしょう？
殺し合ったって、何も生まれないの。｣
姉様の手は、少し震えていた気がする。
自分の弟と目が合うが、逸らされてしまった。
始祖の繁栄、始祖の繁栄と、弟の顔をこんな至近距離で見たことが無かったかもしれない。
自分よりも甘やかされて育った弟。
自分とは違う。自分が始祖を支えなけれればならない。
その気持ちは建前で、本当は、自分とは違う弟に恐怖を抱いていたのかもしれない。
触れてはいけないと、自分とは、違うのだから。
A｢こんな事言ってるけど、こうなったのは、私のせいよね。
貴方達を残して、自分だけ、逃げてしまった・・・
本当に、ごめんなさい。｣
カルラ/シン｢｢姉様/姉さんのせいじゃない！！｣｣
息が合った時、自分達は同じ気持ちを抱けるのだと、気付いた。
兄さんと自分は、遠かった。
だけど、遠くても、同じ気持ちを抱けるのだ。
逃げていたのは、俺だったのかもしれない。
距離を縮める事は、いつでも出来たはずだった。
姉さんが、笑う。
A｢ふふ、ありがとう。｣
どれも姉さんがいたから、抱けた気持ちだった。
‐‐‐‐‐‐‐
またも変なとこで終わってすみません(´；ω；｀)
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厘堊(プロフ) - わざわざありがとうございます(っω<。)私もググッたんですけど載っていなくて・・・。なのでリヒターの髪の毛の色からDark greenにしてみました(´▽｀) (2016年12月31日 15時) (
レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - リヒターのイメージラーググったけどイメージカラー載ってなかった… (2016年12月31日 14時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
さん - Σ(ﾟ◇ﾟ；)か！ (2016年11月25日 22時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
厘堊(プロフ) - そうなんですよ！刀剣乱舞やってると社会嫌いな人も好きになれると思います！けれど地理の平野（へいや）を平野（ひらの）と読んでしまうのが難点w (2016年11月24日 18時) (レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - 刀剣乱舞で全部うめれたんやスゲー!! (2016年11月24日 7時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫‐Tubaki‐ | 作成日時：2016年10月16日 11時
