まがいもの ページ47
『私が気付いた時、警戒区域内の道路で横たわっていた。』
そこは私が死んだところより少し離れた場所だった。
『んで、いざ私が死んだ場所に行っても私の骨はなかった。』
まぁ、4年前だもんな。そりゃないのも当たり前だ。
『だが、ここで疑問だ。』
三門市のどこの寺や墓地を探しても、私の墓はなかった。
『……お前らなら、知っているだろう。城戸、匠。答えろ。』
城戸「…はぁ。
私たちが駆けつけたときは、そこにいた。そして本部…今の玉狛支部へと運んだ。
だが、お前の亡骸は………葬式前に、消えた。」
……は?消えた?
林藤「文字通りだ。棺に入った仲間の顔を最後に見ようと開けたら、
アンタだけいなかった。」
『……ほお?死人を誘拐か。』
なら、私は何なんだ?
いなくなった死体を退化させた本当の私か?
それとも…………
『私は、私のまがいものなのか。』
城戸「……私は、お前がまがいものだとは思わん。
仕草から癖まで、本部長の扱いも慣れていた。
あの頃と、同じだ。」
林藤「ま、もし本物がいて、アンタがクローンだとしても、今のアンタの方が信じられる。
城戸「林藤。」
もしですよ。もしもの話。」
『…そうだな。いらん心配だったか。今の心配は、
私が泊まる場所がちゃんと確保できるのだろうかと言うことだ。』←
城戸「……お開きにするか。」
林藤「ですね。」
『ゴチになりまーす。』
忍田「Zzz…」←
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桃の缶詰っておいしいよね(プロフ) - すももさん» あぁ……!!!( ゚д゚)やってしまった!!忠告ありがとうございます!!! (2019年12月27日 22時) (レス) id: d7a61f0ac1 (このIDを非表示/違反報告)
すもも - 風間さんのお兄さんが亡くなったのは第1次侵攻の時じゃなくてそれよりも前です……。 (2019年12月26日 11時) (レス) id: 36617f7fda (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年12月8日 18時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
桃の缶詰っておいしいよね(プロフ) - ありがとです!ゆっくりですが、頑張りたいです! (2019年10月15日 23時) (レス) id: d7a61f0ac1 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶(プロフ) - 面白いですね!続き楽しみにしてます! (2019年10月14日 15時) (レス) id: 3d51fd0542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃の缶詰っておいしいよね | 作成日時:2019年10月13日 23時