やんちゃ小僧のやんちゃ師匠

三角形の弾丸 ページ39

"一本勝負、開始"





『よろしくお願いします、二宮サン。』





二宮「かしこまるな。本気で来い。」





おやまぁ、随分と余裕だこと。





『舐める真似、しない方がいいよ。お互いね。』









____________





迅「……太刀川さん、なにしてんの？」





太刀川「…ｸｫｫｫ……！」





林藤「おーおー、Aさんにやられたな。」





股間を押さえながらうなる太刀川をよそに、迅と林藤はスクリーンを見る。





迅「昔だからそうだよね、Aさんは。」









イライラすると男性のイタイところ蹴るんだよね









太刀川「そ、な……そんな、男気溢れてたのかよ……！！！」





林藤「あの人に関わったお前が悪いな、太刀川。」





太刀川「さすが…………忍田さんの姪……。」





林藤「は？忍田の？おいそれ





迅「林藤さん、勝ったよ。Aさん。」





おいおい、俺の言葉を遮んなよ……！！」





先ほどと違い、1本のみの勝負。





Aは勝ったが、それでも進歩した技術にしばらく慣れる必要があると感じる。





一方で出水は、口が開きっぱなしで口の中がカラカラになっていることに、今気づく。






『いやぁ、散歩って怖いなぁ……。楽しかったよ、二宮サン。』





二宮「…二宮でいい。負けた以上、ランクはお前の方が高い。」





『そうか、ならそうさせてもらう。』





あの鋭い弾丸、見たことなかった。





…早く取り込まないと、遅れてしまう。





そして真史に姪という設定を伝えなければやばい。←





『……はぁー……先が思いやられるな。』





穏便に、という言葉は信じないことにしよう。





そう思った私だった。

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