やんちゃ小僧のやんちゃ師匠

狙撃の達人 ページ29

『ついてこなくてもいいんだぞ？茜。』





日浦「付いて行きますよ！！だって、あの攻撃手一位を騙して逃げるなんて…！！」





『卑怯、とでも言いたいのか？』





日浦「それは……」





……昔と違って、良い子ちゃんが増えたもんだ。





『卑怯、といえば卑怯だ。しかし、これがあのヒゲが言っていたランク戦で言ってみろ。



「何言ってんだこいつ」



そう言われるに決まってる。』





敵は相手の都合を考えて配慮する、





そんな奴いたら、ただの仲良し家族な性格の良い子ちゃんだ。





そんな子は、ボーダーなんて似合わない。





日浦「…そう、ですね。私が間違ってました。」





『まぁ、今の茜ちゃんの意見も人間性溢れる言葉だったね。私も謝るよ。』





日浦「……なんか、Aさんってお姉さんタイプよりも、本当に熟練の技を磨いた職人さんみたいな感じですね。」





熟練の技を磨いた……職人……。





一応、本部長の師匠で、生身で相手するくらいの力はあるんだけどね。←





『ありがとね。…あのさ、さっき君が言っていた狙撃訓練に参加したいんだけど……初期トリガーでもできるのか？』





日浦「いえ、初期トリガーは孤月しか入れてなくてシールドもないんです。…あ、私のトリガー借りますか？」





『おいおい、簡単に人に貸すような代物じゃないだろう。』





平和ボケも、続けば怠けになるし、少し不安がある。





日浦「大丈夫ですよ！いざとなれば狙撃の達人がいますから！」





『……達人？』






日浦「はい！元A級一位のチームを仕切っていたんです！今は新しくチームを作り変えていますけど、それでもB級上位の地位は落としてないんですよ！」





……なぜ、チームが作り変えられたのかが疑問だが、まぁいい。





『なら、貸してもらうよ。』





日浦「はい！」

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