ヒゲの餅野郎 ページ27
『遅い…遅すぎる。』
日浦「どうしたんですか?」
『いや、私は迅……悠一というやつにスカウトされてな、ここで待つように言われたんだ。それで、時間になればアナウンスで呼び出されるはずなんだが……。』
林道と話ができなかった?忍田が忘れてた?城戸が意地悪してるのか?
どちらにしろ、早く戻って落ち着きたい…!!
『……はぁ。』
日浦「なんか、落ち込んでますね……。」
『少しね。アナウンスが流れないしここに来てから環境の変化で疲れたっていうか……リラックスしたいよ。』
日浦「あ、なら仮眠がいいですよ!私は気分転換に模擬戦や狙撃練習をしてます。Aさんが良ければ、やってみませんか?」
狙撃、となるとスナイパーライフルだな。
ずっと孤月しか使わなかったからな……。
たまには面白そうだな。
『よし、ならやってみるとしよ
「悪いけど、こいつは俺と模擬戦の用事があるんでな。」
……ッチ。』
「よぉ、さっきぶりだな。嬢ちゃん。」
『……クソヒゲか。』
疲労と苛立ちに任せ、口に出た一言。
その言葉はダメだったらしく、日浦茜は顔面が真っ青になっている。
日浦「ちょっと!!Aさん!!その人は
『ヒゲがヒゲで何がおかしい。私はこの数時間でこいつ含め数人のバカに苛立たせられてるんだよ。』
太刀川「おーおー、ひでぇこと言うな嬢ちゃん。」
『黙れ。嬢ちゃんと言うな。お前といると腹が立って仕方ない。
まず、お前のことを知らない上に模擬戦なんぞ予約してねぇよ。』
なおさら真っ青になる日浦茜。
太刀川「なら自己紹介からだな。俺は太刀川慶。20歳の大学生だ。好きなものはうどんと餅とランク戦だ。」
……典型的なバカだな。
『で?その太刀川殿は何しにここへ来た?』
太刀川「さっきも言っただろ?お前と模擬戦をしてみてぇんだよ。」
『…悪いが、私は今隊員登録の真っ最中だ。他を当たれ。』
太刀川「トリガーは持ってるんだろ?なら得点はナシでやろーぜ。」
『初期設定のトリガーでは今後の調節含め、施設の整備等の説明を受ける予定だ。』
太刀川「まぁまぁ、そう言わずに。」
……なかなか食い下がるな。
長時間の口論は苦手なんだがな。
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桃の缶詰っておいしいよね(プロフ) - すももさん» あぁ……!!!( ゚д゚)やってしまった!!忠告ありがとうございます!!! (2019年12月27日 22時) (レス) id: d7a61f0ac1 (このIDを非表示/違反報告)
すもも - 風間さんのお兄さんが亡くなったのは第1次侵攻の時じゃなくてそれよりも前です……。 (2019年12月26日 11時) (レス) id: 36617f7fda (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年12月8日 18時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
桃の缶詰っておいしいよね(プロフ) - ありがとです!ゆっくりですが、頑張りたいです! (2019年10月15日 23時) (レス) id: d7a61f0ac1 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶(プロフ) - 面白いですね!続き楽しみにしてます! (2019年10月14日 15時) (レス) id: 3d51fd0542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃の缶詰っておいしいよね | 作成日時:2019年10月13日 23時