21歳と20歳と17歳の会話 ページ17
数十分前
出水「ねぇ、太刀川さん。やっぱりおかしくないですか?」
太刀川「おかしいって…何がだよ。」
出水「女の子ですよ。あれ、生身らしいじゃないですか。生身で換装体のA級3位を2人も倒したんですよ?」
佐鳥もいたけどな…まぁ、そんなことは置いておいて。
太刀川「確かにな。でもま、ネイバーじゃないならいいんじゃねぇの?ねぇ風間さん。」
風間「………。」
太刀川「おーい?」
いつも作戦を練るときも考え込む風間だが、いつもより深く考えている。
そんなに気になった相手だったのか?
太刀川は風間の胸の内を知る由もなく、のんきに歩く。
風間「…。
(兄の事を知っていた。支部長の弟子だったことも、俺の事も。)
(つまり、旧ボーダーの関係者以外はあり得ない。)
(しかし、あんな奴に挨拶に言った覚えがない。いったい誰だ。)」
太刀川「あー…なにもすることねーと暇だな。よし出水、模擬戦しようぜ!」←
出水「えー!!太刀川さんレポートは!?」
太刀川「シュレッダー!!!!」←
出水「えぇ〜………。」
呆れる出水、能天気な太刀川。その会話を聞き流す風間。
ピーンポーンパーンポーン
“全隊員に報告します。ただいま、訓練室は緊急メンテナンスのため、立ち入り禁止となりました。繰り返します。緊急メンテナンスのため、全隊員は絶対に訓練室に近づかない様にしてください。”
太刀川「まじか、タイミングよすぎだろ。訓練室使おうと思ったのに。」
風間「…??いや、おかしいぞ。今日はエンジニアの隊員は少ない。緊急メンテをする場合は隊員の多い日にするはずだ。」
出水「マジっすか?じゃあなんの緊急メンテなんですか?」
風間「それは知らん。」
疑問の[???]を浮かべている2人を尻目に、興味津々な大学生が一人。
太刀川だ。
太刀川「気になるから俺行ってみるわ。緊急メンテが嘘なら模擬戦できるからな。」
出水「え、ちょ、太刀川さん待ってくださいよ。俺も行くんすか!?」
太刀川「当たり前だろ。俺と戦う奴がいなくてどうするんだ。」
出水「…ったく、分かりましたよ。」
風間「…俺も行こう。」
太刀川「お、今日はノリがいいね風間さん。」
こうして、21歳・20歳・17歳は立ち入り禁止の訓練室に向かった。
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桃の缶詰っておいしいよね(プロフ) - すももさん» あぁ……!!!( ゚д゚)やってしまった!!忠告ありがとうございます!!! (2019年12月27日 22時) (レス) id: d7a61f0ac1 (このIDを非表示/違反報告)
すもも - 風間さんのお兄さんが亡くなったのは第1次侵攻の時じゃなくてそれよりも前です……。 (2019年12月26日 11時) (レス) id: 36617f7fda (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年12月8日 18時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
桃の缶詰っておいしいよね(プロフ) - ありがとです!ゆっくりですが、頑張りたいです! (2019年10月15日 23時) (レス) id: d7a61f0ac1 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶(プロフ) - 面白いですね!続き楽しみにしてます! (2019年10月14日 15時) (レス) id: 3d51fd0542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃の缶詰っておいしいよね | 作成日時:2019年10月13日 23時