やんちゃ小僧のやんちゃ師匠

本部長の悲鳴 ページ13

『…あぁ、あと空閑有吾ってやつも。』





忍田「っ！！？」





さすがに覚えてたか。さすがに世話になった奴だからな。





世話焼きなのもいいけど、あいつは少し自分の事を軽く見てて心配だった。





『連絡もないから不安でさ、どこいるか分かるか？』





城戸「…忍田本部長以外、退室してくれ。」





鬼怒田「なっ、城戸司令！！！やつはトリガーの情報をっ！！！



城戸「知っている。だがこの件は本部自体には関係ない。」




…わかった。」





「まぁ鬼怒田さん、城戸司令にもなにかご事情があるんですよ。我々がいたとして、何も解決にはならないでしょう。」




鬼怒田「根付室長。」









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





『権力強いなー。あの人たちも粘ってたけど部屋から出されたし。』





忍田「…なぜ、有吾さんの事を知っている！！！」





『怒らないでよ。耳が痛い。言ったじゃん、四年前にボーダー隊員として死んだって。』





忍田「有吾さんを知っている人はボーダー内でもごく少数だった。それを知っているのは城戸司令と私と林藤と…、」





私(A)だけだ！ってか。その本人、私なんだけどね。洞察力鍛えておけって言ってなかったっけ？





城戸「………A、か。」





『お、さすが正宗。洞察力高いねぇ〜。』





忍田「どういうことですか城戸司令！！」





まだ気づかないのか。なんか昔から抜けているところがあるとは思ってたけど、今になってこれほどとはと思ってしまった。





城戸「この子供が、Aだということだ。」





忍田「…………へ？」





その間抜け面でこっちを見んな。笑う。





『よ、久々だね。よくも私に砂糖入りのカレーを食わせてくれたな。このやんちゃ小僧が。』









　









　


忍田の悲鳴まで、約3秒。

エリートは遅れてやってくる→←4年前の軌跡

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す