1話 ページ2
ゴーンゴーンゴーン
大きな鐘の音が鳴り響く
いつもの音
「おはようございます。お嬢様」
いつもの使用人の声
「本日のご予定は___」
いつもの毎日が始まる
いや、今日は少し違うわね
「夜は舞踏会でございます。ご準備があるため15時頃にはお部屋にお戻りください。」
舞踏会…
そんなの名前だけ。お父様は私を結婚させたいだけだから
自分の肩書きを守るためならどんな手でも使う
そんなお父様は昔から少し苦手
権力のある御曹司と結婚なんてそんなもの一切興味がないんですもの
好きではない方と結婚なんて絶対に嫌
今日もまたつまらない日常が始まる
・ないこside
ないこ「おはようございます御坊ちゃま。朝ですよ」
「ん"ー…あと、ごふん」
ないこ「後5分はありません。今日も朝からやる事はたくさんあるんですから起きてください。」
「うるせぇないこ…ねかせろ…」
ないこ「はぁ…ご主人様に言いつけますよ」
「……おはよ」
ないこ「はい。おはようございます。」
俺はこの超生意気な王子の執事をしている
わがままばっかで相手するのは大変だが、赤ん坊の時から側にいたからか、なんだかんだ楽しいと思っている自分がいる
ないこ「御坊ちゃま。本日の夜は舞踏会です。ご参加なられるのでしょう?」
「あー…行けって言われてたからな」
ないこ「ご支度をしなければならないので、16時には必ずお部屋にお戻りくださいね」
「わかってるよ…!」
西園寺家主催の舞踏会
何を考えているのだろうと、招待された家は考える
なにかが起きないのか、警戒ばかり
自分の息子の奥様になってくれないかと、媚を売る人もいる
そういう世界だ普通に楽しむ暇などないのだ
ないこ「御坊ちゃまもいつか望んでない結婚させられそうですね…」
「ん?なんかいった?」
ないこ「…いえ、なんでもありません。朝の支度をしましょう」
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有栖すぅ - 名前変えましたっ!!((殴 返信有難う御座います!こちらこそよろしくお願い致しますっ(*´꒳`*)またこの素晴らしい神作品を拝見させて頂きます!! (2月20日 22時) (レス) id: b372d3bc03 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 乾すぅさん» いつもありがとうございます!掛け持ち常習犯のあほですが、今後ともよろしくお願いします! (2月19日 17時) (レス) id: ef0f4ff3a2 (このIDを非表示/違反報告)
乾すぅ - うわぁ!!好きッ!!月明かり届かない君、最高でしたよね!!ないくんの「月明かりこの手よ届け」という高音綺麗過ぎました(*´꒳`*)ぱぴこさんの作品めっちゃ見てます!!今回のも神作品の前兆が…!!更新頑張ってください!応援してますっ!! (2月19日 12時) (レス) id: b372d3bc03 (このIDを非表示/違反報告)
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